ザ・ローリング・ストーンズ、隠れた名曲ベスト10

By ANDY GREENE
Photo by Terry O'Neill/Hulton Archive/Getty Images

第6位 『シスター・モーフィン』

多くの素晴らしいロック・ソングが暗号を使って麻薬使用を歌っているが、『シスター・モーフィン』はその類いの曲ではない。この曲は、病院のベッドに横たわるひどい怪我を負った男が『シスター・モルヒネ』と『カズン・コカイン』から大きな癒しを得るという内容だ。1968年にジャガーが曲を書き始め、それに数行の歌詞を書き加えたマリアンヌ・フェイスヒルが1969年に収録した。そしてストーンズがアルバム『スティッキー・フィンガーズ』でフェイスヒルを作者クレジットに加えずにリリースした時、彼女は苦情を申し立てた。現在この曲の名義はジャガー/リチャーズ/フェイスヒルとなっている。

第5位『タイム・ウェイツ・フォー・ノー・ワン』

ミック・テイラーには多少申し訳なく思わずにはいられない。テイラーが、ストーンズの最も印象的ないくつかの曲の制作に貢献した優れたギタリストであることは誰の目にも明らかだった。しかし、既に2人の優秀なソングライターのいるバンドでテイラーが自分の居場所を見つけることは容易ではなかった。ストーンズが『イッツ・オンリー・ロックン・ロール』をレコーディングした1974年までにキース・リチャーズの人生は荒波の中にあり、いつでも音楽ができるような状態ではなくなっていた。そのため、テイラーは『タイム・ウェイツ・フォー・ノー・ワン』の制作になくてはならない存在だった。ジャガーは曲のクレジットをテイラー名義にすることを約束したが結局そうはならず、テイラーはバンドを辞めることを決めた。テイラーが残っていたらストーンズがその後どうなっていたかは誰にも分からない。しかし、この曲はとても素敵な最後のメッセージとなった。

第4位『デッド・フラワーズ』

オルタモントの悲劇*の9日後、この事件に影響を受けたと思われる暗いニュアンスの曲を収録するため、ストーンズはオリンピック・スタジオに向かった。「俺は地下室にいるよ/注射針とスプーンを持って」とジャガーは歌う。「それから痛みを取り除いてくれる女の子も一緒に」当時はカントリー・ロック・グループのポコやフライング・ブリトー・ブラザーズがちょうど出てきた時期で、ストーンズは明らかに彼らの影響を受けていた。この何年も後、タウンズ・ヴァン・ザントは『デッド・フラワーズ』をカヴァーし、そのバージョンが映画『ビッグ・リボウスキ』で印象的に使われた。
*1969年ストーンズのカリフォルニア州オルタモントでのライヴで観客が殺害された事件
Translation by Cho Satoko

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