マス・アンド・イングリッシュ

イギリスのラッパー、ディジー・ラスカルのサード・アルバム。ダークで濃密なエレクトロ・ビートと、テクノの断片を切り貼りしたようなサウンドに、デイジーの強烈で男っぽいラップがかぶさっていく。ディジーの口調は、これまでになく自信に満ちている。それに加えて、この作品には妙なテンションの高さと、聴き手に落ち着きを失わせるようなところがある。どこか体の中に、何か熱っぽさを残すのだ。聴きどころは、「ウェアーズ・ダ・ジーズ」。ヒューストンのヒップホップ・デュオであるUGKと共演し、その掛け合いがディジーの超イギリス訛りの英語とあいまって、ヒップホップ史上最高かつ「変な」コラボに仕上がってしまった。

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