この夏話題になったカマラ・ハリス氏のbratフィーバーに負けず劣らず、米副大統領候補に関するミーム「スウィフティーVP」が盛り上がりを見せている。【画像】テイラーのチケット取れないニャ〜ンと嘆くワルツ州知事の飼い猫今月6日、ハリス氏が米ミネソタ州のティム・ワルツ州知事を副大統領候補に選出すると、音楽マニアはワルツ氏を詳しく調べ上げた。その結果、州知事がプリンスやテイラー・スウィフト、ビヨンセ、ブルース・スプリングスティーンをこよなく愛するだけでなく、法外なコンサートチケットからファンを守ろうと尽力していたことが判明した。
「オンラインでのコンサートチケット購入における価格設定の透明性」を求め、表記のない追加料金の請求を禁じる下院議案1989号――スウィフトのアルバムタイトルおよび出生年と同じ――にワルツ氏が署名していたことが分かると、同氏はファンの間で「スウィフティーVP(副大統領)」と呼ばれるようになった。
「カマラ氏が副大統領候補にスウィフティー(スウィフトのファン)を選んだことは、想像よりいい形で選挙戦に影響を与えるかもしれない。すでに大勢のスウィフティーズがカマラ氏とワルツ氏を支持する投稿をしている」というファンの投稿もあった。
「TicketmasterをとっちめてくれるスウィフティーVPがついに現れた」という別の投稿もあった。同社はコンサートチケットの価格を釣り上げているとして、現在捜査を受けている。
また去る2022年にワルツ氏が投稿した、「1日中ネットでねばったけれど、テイラー・スウィフトのチケットを取れなかった」飼い猫の写真も大勢のファンにシェアされた。その2年後、ワルツ氏はスウィフトの「The Erasツアー」ミネソタ公演に合わせて、2023年6月の2日間を「テイラー・スウィフトDay」に制定した。
音楽の功績を称えた制定書には「とどのつまり、テイラー・スウィフトはミネソタ州民や世界中の人々に歓喜と感動を与えてきた」、The Erasツアーは「ファンの記憶に末永く残るコンサート」だと記されている。
同様にビヨンセの「Renaissanceツアー」ミネソタ公演の際も、ワルツ氏は「類まれな芸術性」と「力強いメッセージ」を称えて、2023年7月20日をミネソタ州「ビヨンセDay」に制定した。「あらっ、州知事もHive? だったら……間違いなく知事に1票ね」とツィートしたBey Hive(ビヨンセファンの総称)もいた。「ただいまBey Hiveが結束中!」という投稿もあった(ハリス氏が選挙活動のテーマ曲にビヨンセの「Freedom」を起用したのはご存じの通り)。
ワルツ氏は王道ロックも大好きで、筋金入りのブルース・スプリングスティーンのファンでもある。2022年7月にはスプリングスティーンのコンサートチケットを取るのに苦労し、「誰か今日、ブルース・スプリングスティーンのチケットを1枚取れる人はいませんか? 友人に聞いてみてください」とツイートしている。ビヨンセやテイラーと同じく、翌年にはブルース・スプリングスティーンDayも制定されたが、この際ワルツ州知事はBossを「生きる伝説」と称した。