aikoが語る、最新シングル「相思相愛」とカップリング曲への想い、レコード体験

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昨年3月にアルバム『今の二人をお互いが見てる』を発表、全国ホールツアーを開催。今年1月から3月にかけてアリーナツアーを行うなど、デビュー25周年を経て、さらに精力的な活動を続けているaikoからニューシングル「相思相愛」が届けられた。表題曲「相思相愛」(劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』主題歌)、そして「まさか夢」「あなたは優しい」を含む本作のクリエイティブについてaiko自身に語ってもらった。

―ニューシングル「相思相愛」のタイトル曲は、劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』主題歌。オファーがあったときはどう感じましたか?

aiko:びっくりしましたし、とっても嬉しかったです。初めてお話を聞いたときは「え、ホンマに私?」って何度も確認して(笑)。私でいいのかなというプレッシャーもあったんですが、その何倍もすごく嬉しかったです。「名探偵コナン」のファンの皆さんって、すごく愛が深くて。私のアリーナツアーにコナンくんのコスプレで来てくれた方がいたり、映画のスタッフの皆さんも作品に対する愛が強くて、(制作陣とファンの間で)愛が愛で返ってきている感じがしてとっても素敵だなと思いました。



―「相思相愛」は〈あたしはあなたにはなれない なれない/ずっと遠くから見てる 見てるだけで〉というフレーズではじまります。

aiko:この曲が出来たのは家で昨年11月にリリースしたシングル「星の降る日に」を作っているときだったんですよ。家でデモ音源を録っていて、弾き語りのピアノを何度も間違えてなかなか上手くいかなくて。休憩でリビングにお水を取りに行ってピアノがある部屋に戻ろうと廊下を歩いていたら、「あたしはあなたにはなれない」という歌い出しのメロディと歌詞が浮かんできて。歌詞のままなのですが、大好きな人を想うことはできても、自分はその人にはなれないという憧れの気持ちが曲になりました。

―フレーズが降りてきた、と。そういうことは多いんですか?

aiko:どうだろう? でも、いつも「曲が思い浮かびますように」と思ってるんです。新しい曲を作ったら、すぐに(次の曲に向けて)スタートを切らないと焦っちゃうので。「相思相愛」もそういう感じでした。最初にフレーズが出来て、「これを歌い出しにしたいな」と思って。そこから全体を作っていきました。

―アレンジはトオミヨウさん。デモが出来た時点で、トオミさんにお願いしようと決めていたんですか?

aiko:その時点ではまだ考えてなかったです。まずはスタッフの方に聴いてもらって、話し合ってその後トオミさんにお願いしました。シンプルな曲なので、いろんなアレンジの方向性を考えてくださったと思います。トオミさんも普段より時間をかけて考えてくれて。デモのときはバラードだったんですが、トオミさんが「少しテンポを上げてみませんか?」と提案してくれたんです。そのことによって楽曲の印象が変わったし、前向きな曲になったのかな、と思います。

―アレンジャーの方の発想によって曲の雰囲気が変化することもあるんですね。

aiko:ありますね! 島田昌典さんもそうなんですけど、私が頭のなかで想像していたものとは違うアレンジを上げてきてくれて、「めっちゃ好き!」みたいな。凝りかまったイメージを解いてくれるというのかな。テンポはもちろんですけど、ちょっとした音色やフレーズによって、和食がイタリアンになるくらいの変化が生まれるんです。……例え方が下手くそなんですけど(笑)。「相思相愛」はまさにそういう曲というか、思ってもみないアレンジになって。ドラムロールで始まるのもすごく好きです。

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