UMIがヒーリングと音楽を掛け合わせる思想的背景、BTS・Vや星野源からの学び

BTS・Vや星野源からの学び

―「wherever u r (feat. V of BTS)」に関しても聞かせてください。どういう経緯でVさんと曲を作ることになったんですか?

UMI:10月にVさんがUMIの曲をシェアしてくれて、タグ付けしてくれていたから「ありがとう」ってメッセージを送って。ちょうどお母さんとハイキングしてる時で、お母さんに「曲作れないか聞いたら?」って言われて、「えええ! Oh my gosh」って言いながら「もしよかったら曲作りましょう」って超緊張しながら送った(笑)。そしたらすぐに「作ろう」って返ってきた。そこから2、3個くらい曲を送って、「wherever u r」を気に入ってくれて完成させることになった。だからこの曲が作られたのはお母さんのおかげ!

―InstagramのDMで決まったんですね?!

UMI:そう。それがこれからの曲作りの仕方かなと思う。レーベルとかを通さずに、アーティストとアーティストが話して、作りたいから作る。それってすごくリフレッシングだと思う。



―「wherever u r」は“ima be wherever u are(私はいつも一緒にいるよ どこにいても)”と、遠距離にいる人を想った曲ですが、曲の通り、距離がある中でやりとりして制作は進んでいったのでしょうか。

UMI:そう、全部テキストでやりとりした。だからアートワークも全部テキストとかコンピューターっぽくしたかった。曲作りがそうだったから。そうすることで曲の全体的なメッセージをシェアしたいと思った。UMIとVさんも遠距離だし、Vさんとファンもそうだし(Vは兵役義務の履行のため陸軍現役兵として入隊している)、UMIとUMIのおばあちゃんもそうだし、本当に色々重なって「wherever u r」になっていると思う。とても深いの。

―UMIさんはもともとBTSのファンだったんですよね?

UMI:BTSのファンでした。高校の時にBTSのカバーを作ったりしていて、韓国語を英語に変えて、ギターを弾いて、ビデオを撮ってアップしていた。だからすごくびっくりした。


2月15日には「wherever u r feat V of BTS」のリミックスバージョンを3曲リリース。V-Ronがリミックスを手掛けており、[Meditation Version]ではUMI特有の呼吸法を取り入れ、オリジナルのビートに合わせて瞑想ができる

―Vさんと声を重ねてみて、何か学ぶことなどありましたか?

UMI:Vさんは、同じヴァースを何度もやり直して送ってきた。自分の頭の中にあるボーカルが出るまで何回も。それがすごく勉強になった。最初のボーカルがファイナルのボーカルじゃなくていい、時間が経って変えたくなったら変えていいんだなと思って。UMIは他の人のことを気にして、変えたくても変えたいと言えない時がある。でもVさんは自分が変えたかったら変えていたから、アーティストとしてそんな自由が大事だなと思った。そうやって一番いい作品にたどり着くから。それは作っている人にしかわからないものだと思うから、他の人のことを気にしないで自分を信じていいんだなって思った。

―UMIさんは「録り直すと誰かに迷惑かけちゃうかも」とかを考えちゃうんですね。

UMI:そうそう。Vさんは、聴いてる人のことをすごく気にして動いてると思う。それが一番大事だということに気づかされた。結局、曲は聴く人のためだから。受け取る人のことを一番上に考えていいんだなと思った。

―UMIさんも、自分のヒーリングのためにアウトプットしている側面もあるけど、でもリスナーのことを考えてる部分も大きいじゃないですか。

UMI:どっちも大事だね。曲を作ってる時は自分のため。音楽がなかったら今のUMIにはなれてないし、きっと今もまだシャイで心配性で自信のないUMIだと思う。他の人のことを考えながら曲を作ると自分がなくなってしまうとも思う。でも、曲をリリースするのは人のため。だから最後まで頑張るのも人のため。EPを作る時、嫌なことも、チャレンジングなことも、緊張することもいっぱいあったもん。やめたくなる時もあったけど、他の人のことを想って最後まで頑張ろうと思った。


―ちなみに、サマーソニックに出演した時は星野源さんから学ぶことなど何かありましたか。

UMI:星野源さんは、心の底からいい人だと思う。会うたびに「こんな人いるんだ!」って思う。本当に優しい。人のケアをするし、UMIのケアもすごくしてくれる。音楽も、人のために作ってる気持ちが強いと思う。エゴがない。「人のため」ということをすごく感じる。サマーソニックのリハーサルの時もすっごく優しくて、みんなのことを気遣っていて、すごくいい人だなと思った。ショーのあとも一人ひとりに「ありがとう」って言ってくれた。本当にいい人。UMIもそういうアーティストになりたいなと思う。

―最後に。「今」、UMIさんがやりたいと思っていることは何ですか。

UMI:4月に初めて日本ツアーをします。それをすっごく楽しみにしてる。何年間も夢見ていたことだから。東京だけじゃなくて、大阪、京都、福岡にも行ってきます。それが今のUMIのトッププライオリティ。アメリカに帰ったらさっそくショーのことを考え始めようと思う。

【写真ギャラリー】UMI撮り下ろし(全14点:記事未掲載カットあり)


Photo by Kana Tarumi




UMI talking to the wind tour Japan 2024
2024年4月2日(火)東京・恵比寿LIQUIDROOM
2024年4月5日(金)梅田クラブクアトロ
2024年4月7日(日)福岡・BEAT STATION

“A Special Meditation Experience with Umi” in KYOTO
※メディテーションイベント+グループ写真撮影
2024年4月4日(水)京都・両足院

ツアー詳細:https://www.creativeman.co.jp/event/umi24/


UMI
『wherever u r 【Versions】』
配信:https://umijp.lnk.to/whereverurremixRS


UMI
『talking to the wind』
配信リンク:https://umijp.lnk.to/TalkingToTheWind



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