ブリング・ミー・ザ・ホライズンとBABYMETALが語る、スペシャルな「共演」の意味

ブリング・ミー・ザ・ホライズンのオリヴァー・サイクスとBABYMETAL(Photo by Taku Fujii)

ブリング・ミー・ザ・ホライズンがキュレーターを務めたフェス「NEX_FEST」は、Extra公演の「NEX-FEST -Extra-」を含めて、10月31日から11月4日にかけて東京・兵庫・愛知で開催された。ヘッドライナーは英シェフィールド出身のブリング・ミー・ザ・ホライズン。全公演に帯同したのが、日本が誇るメタルダンスユニット、BABYMETALである。

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2019年にRolling Stone Japanでは両者のインタビューを実施しているが、その時にブリング・ミーのボーカルのオリーことオリヴァー・サイクスは「BABYMETALが、いかにしてショウとしてステージを成立させているかという部分に僕らはインスパイアされたし参考にしたよ。単なるロック・バンドとかメタル・バンドとかっていう見方ではなく、ビッグなショウにおけるパフォーマンスについて考えた時、BABYMETALから刺激を受けた部分は確実にある」と語ってくれた。あれから3年、今年の英ダウンロード・フェスティバルやNEX_FESTで彼らが見せてくれたステージは、ストーリー性のある正にビッグなショウだった。

また、2020年にブリング・ミー・ザ・ホライズンがリリースしたBABYMETALとの初コラボレーション曲「Kingslayer (feat. BABYMETAL)」は、ブリング・ミーの最近のライブには欠かせない曲になっており、今回の一連の公演で両者の共演をファンの多くが待ち望んでいた。そしてExtra公演初日の神戸ワールド記念ホール、待望の「Kingslayer (feat. BABYMETAL)」世界初披露。SU-METALが“Kingslayer, come and collect us from the night”と高らかに歌い上げれば、オリーの荒々しいボーカルがオーディエンスのアドレナリンを放出させる。このダイナミズムこそがライブの醍醐味。アメリカツアー全29公演を終えたばかりのBABYMETALのパフォーマンスは切れ味抜群で、ブリング・ミー・ザ・ホライズンの演奏から生まれるヴァイブスとの相乗効果は想像以上のものがあった。何より、コロナ禍を乗り越えてきた両者の「絆」が生んだステージだというストーリーが、余韻として心に響く。





今回のインタビューはNEX_FESTが終わって数日後、オリー、BABYMETALのSU-METAL(Vocal & Dance)、MOAMETAL(Scream & Dance)、MOMOMETAL(Scream & Dance)でオンラインで実施された。なお12月25日発売の雑誌「Rolling Stone Japan vol.25」には、このインタビューの転載とともにブリング・ミー・ザ・ホライズンに帯同したフォトグラファーが撮り下ろした共演時のカットが掲載されるので、そちらもチェックしてみてほしい。

ーブリング・ミー・ザ・ホライズンとBABYMETALで、神戸・名古屋・幕張のステージで「Kingslayer (feat. BABYMETAL)」を披露しましたが、パフォーマンスの手応えはどうでしたか?

オリー:最高だったよ。曲ができてから実際共演するまでにこれだけ時間がかかったって考えると信じられないよね。「ようやく」って感じだった。正直、パフォーマンスに集中するのが難しかったよ。BABYMETALのダンスを見ていたかったから(笑)。バンドのみんなと「超ヤバかった!」って話したよ。この先、BABYMETAL抜きでライブでこの曲をやるのは考えられないだろうって。彼女たちは、この曲とライブに新しい息を吹き込んでくれた。あれが本来この曲のあるべき姿だったんだと思う。とにかく最高だった。

MOAMETAL:NEX_FESTのステージがExtra含めて4日間あったんですけど、4公演しか「Kingslayer (feat.BABYMETAL)」ができなかったなと思って、最終日が終わったときは「もうこれで最後か」と悲しい気持ちになりました。それぐらい大好きな曲だし、ブリング・ミー・ザ・ホライズンさんの曲ではありますが、これからも大切にしていきたいですし、また一緒にやりたいなと思いました。あとはオリーが楽屋でずっと「コリオがカッコいいね」「一緒に振り付けをやりたい」って言ってたのを、私は忘れてないので(笑)、次回待ってます!

オリー:(笑)。



Translated by Yuriko Banno

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