GOOD BYE APRILが語る林哲司とのタッグ、80sソウル・ミュージックへのアプローチ

―「サイレンスで踊りたい」というタイトルを見ると、オメガトライブの「サイレンスがいっぱい」を思い出す人が多いと思いますが、そこはやはり狙っているんですか。

倉品:80’sの楽曲で「サイレンス」って言葉はいっぱい出てきますし、「サイレンスがいっぱい」は頭の片隅にありましたね(笑)。80’sの匂いがする言葉を新しい使い方ができたらいいなと思って、「踊りたい」という反対のベクトルの言葉と組み合わせると面白いんじゃないかと。

―歌詞は倉品さんと延本さんの共作ですが、どのようにして作るんですか。

倉品:それぞれ書けるだけ書いてみるんです。それで、いいところ取りをしていくことが多いですね。

延本:メロディの乗せ方に関しては確実に歌っている人の方が上手いじゃないですか。私はどちらかと言うと、読む詞としてのワード作りが得意なんです。そのバランスもあるので、2人で足してやっと1になるみたいなところがありますね。お互いに書いて「こういうのはどう?」ってやり取りしているうちにどんどん混ざっていくんです。そうなると共作クレジットになる感じですね。ただ、単体のクレジットでもお互い推敲し合ったりするので、必ずそれぞれの要素が入っています。

倉品:「サイレンスで踊りたい」で言い表していることは、自分だけの愛を大事にするというか、他人の物差しじゃなくて、自分の気持ちを人と比べないで大事にしたいっていうところがコアにあります。

延本:Aメロの最初の「愛や恋の形なんて」っていうのが先に出てきたんですよね。このテーマがこの曲にすごく合っている気がするというか。なかなか歌詞が下りてこない曲だったんですけれど、Aメロの頭のこの歌詞から一気に広げていきました。

―派手な曲なのにサイレンスなんですね(笑)。

倉品:「サイレンス」なのに「踊りたい」というのは、相反する意味だけれども、自分が好きなものは好きなんだっていう気持ちを大事にするという主題に繋がっているんですよ。

延本:「踊ろうぜ」じゃなくて、「踊りたい」なのもいいなと思います。この曲の持つ影が感じられます。奔放に生きていきたいっていう、この曲の持つイメージに合っていると思います。

―4月に「BRAND NEW MEMORY」でメジャー・デビューして、今回「サイレンスで踊りたい」がリリースされて、かなり順調といってもいいですよね。次のアルバムも視野に入っているんでしょうか。

倉品:僕らはアルバム制作が好きだし、オリジナル・アルバムはアーティストの本質だと思っているので、来年には進めていきたいと思っています。

延本:妄想はすでに始まっていますよ(笑)。好きな音楽を見つけるたびに、「次のアルバムではこういうこともやってみたいな」とか。

―バンドでの今後の目標はありますか。

延本:ずっと海外でライヴをやってみたいなというのがあります。そのためには動員も増やさないといけないし、そうなったらもっとチャレンジさせてもらえることも増えるじゃないですか。そうやって経験を積み上げていきたいですね。

吉田:僕も海外に行きたいですね。もともと洋楽が大好きだし憧れがあります。実は1回も海外に行ったことないんですけれど(笑)。海外でライヴもしたいし、予算があるならレコーディングもしたい。新しい価値観に出会いたいというのはありますね。

つのけん:僕はライヴそのものの規模感を大きくしていきたいと思っています。メジャー・デビューして自分たちのことを知ってくださる方が増えている中で、表現したいことがダイレクトに届けられるのは、やはりライヴなんですよ。さらに規模を大きくすることで、メンバーもお客さんもその空間を共有して、さらに新しいことが起こっていくと思うとワクワクしますね。

倉品:僕の目標は名曲を作ることですね。シグネチャーというか、バンドの顔になる曲を作り続けるというか。常にステップアップした曲を発表し続けるというのが一番の目標です。メジャー・デビューしたからこそ、普遍的なポップスの可能性を追求していきたいと感じています。



<リリース情報>



GOOD BYE APRIL
配信シングル「サイレンスで踊りたい」
配信中
https://lnk.to/danceinsilence

GOOD BYE APRIL
Digital Single「BRAND NEW MEMORY」

配信中
https://lnk.to/brandnewmemory

GOOD BYE APRIL
Digital Single 「missing summer」(
Hugh Keice Remix - Korean Ver.)
配信中
https://goodbyeapril.lnk.to/missingsummer_remix



林哲司トリビュートアルバム
『50th Anniversary Special A Tribute of Hayashi Tetsuji - Saudade -』
GOOD BYE APRIL「SUMMER SUSPICION」収録
発売中
https://www.vap.co.jp/ht50th/

<ライブ情報>

GOOD BYE APRIL 2MAN TOUR "What a Harmony"Vol.3
2023年11月18日(土)SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
OPEN 17:00 / START 17:30
w/キンモクセイ
前売 ¥6000 / 当日 ¥6500(+1Drink)
https://eplus.jp/goodbyeapril/

GOOD BYE APRIL ONEMAN LIVE What a Harmony EXTRA FINAL
2024年1月8日(月・祝)新宿LOFT
OPEN 17:30 / START 18:00
自由席 ¥5500(+1Drink)
後方立見 ¥4500円(+1Drink)
プレイガイドはこちら
イープラス:https://eplus.jp/goodbyeapril/
ローソンチケット:https://l-tike.com/goodbyeapril/
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/goodbyeapril/

Rolling Stone Japan 編集部

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