「ツタロック DIG LIVE vol.11 -OSAKA-」大阪で2度目の開催、9組のバンドが魅せた熱気と矜持

reGretGirl

6月3日(土)、今チェックしておきたい次世代シーンの主役を集結させる「ツタロックDIG LIVE Vol.11 -OSAKA-」が1年ぶりに大阪・心斎橋BIGCATで行われた。

「ツタロック DIG LIVE」はこれまでTSUTAYA O-nestを中心に7回開催したのち、2021年からは規模を拡大。最近はTSUTAYA O-EAST(現Spotify O-EAST)での開催が恒例となってきた。2022年は初めて東阪2会場で開催。今回は昨年5月にBIGCATで行われた「ツタロックDIG LIVE Vol.9 -OSAKA-」に続き、2度目の大阪での「ツタロック DIG LIVE」となった。出演者はCAT ATE HOTDOGS、サバシスター、帝国喫茶、なきごと、Hello Hello、yutori、reGretGirl、ルサンチマン(50音順)。そしてO.A.にセンチメンタルリリーが登場した。前日の台風の影響もあったが、関西勢の出演者も多く会場は大盛り上がり。新たな才能に出会える絶好の機会となった。

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前日に台風2号が通り過ぎた大阪。各地では大雨による被害も出ていたが、無事開催の運びに。昨年の「ツタロックDIG LIVE Vol.9 -OSAKA-」は対バンの熱気が全体に伝播し、良い相乗効果が生まれていた。今回もこれから活躍が期待される新星同士の競演とあって、各バンドの熱を感じる1日に。会場の心斎橋BIGCATには、早耳のライブキッズたちが大勢集合していた。


センチメンタルリリー

京都発の4ピースバンド・センチメンタルリリーは、インディーズ・新人アーティストの音楽活動支援を行う「Eggs」でオープニングアクト出演をかけて行われたオーディションを勝ち抜き、この場所に立った。Cody・Lee(李)の「おどる ひかり」をSEに1人ずつステージに登場した時は少し緊張した表情を見せていたが、田中皓成(Dr.)の前に集まってじゃんけんをすると空気がほぐれ、1音目から大きな音を解き放つ。幕開けは「国道25号線」。山本大翔(Vo.&Gt.)の爽やかな歌声が会場を満たし、間奏では二宮大蔵(Gt.)と寺町竜輝(Ba.)が前方に出て楽しそうにプレイ。早速フロアの手もアップ! 間髪入れずビートを刻み、「1.2.3.4!」と全員でコールして「隣に」へ。耳馴染みの良いメロディと混じり気のない山本の歌声、楽曲に散りばめられた細かな技や構成が興味をそそる。MCで山本は「ここで出会えたことすごく嬉しく思っています。次のバンドさんにも、今日聞いてくれたあなたたちにも繋いでいけるようにやっていこうと思います」と話し、「大恋愛」を披露。軽やかなギターリフとユニゾンするベースが小気味良い。全力で3曲を演奏し、フレッシュな空気で会場を包み込んだセンチメンタルリリー。7月11日(火)のKYOTO MUSEでのライブを以て寺町が脱退することが発表されたが、彼らの歴史はこれからも続いてゆく。

Rolling Stone Japan 編集部

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