ミームトーキョーが語るDIY精神、世界の中心で「己」を叫ぶために

SOLIのソロ曲について

—最後にSOLIさんの「ブルーレター」について聞かせてください。2月にリリースされた1stアルバム『MEME TOKYO.』に収録されていた曲ですよね。

SOLI:前のアルバムに収録されたのは6人バージョンで、これはソロバージョンなんですけど、一番最初にレコーディングしたのはソロバージョンだったんです。その後に、6人バージョンも作ろうってなった流れだったと思います。この曲の歌詞を考えてるときは、歌詞書かなきゃってずっと考えてて、何度もこれはダメだって行き詰まってたんです。何について書けばいいのかマジで分からなくて(笑)。朝起きると目の前に大きい窓があるんですけど、その日は雨が降っていて、その感じを歌詞にしました。“ポップなミュージック流し もう、心地よい 香り”は、シャワーシーンをイメージして書きました(笑)。



NENE:最初からメロウな曲にしようって感じだったの?

SOLI:いや、急に歌詞を書くことになって(笑)。私、長い髪だから乾かすのにめっちゃ時間がかかるんですけど、そういうことを思い浮かべたり。次の“意味なんて生めば生まれるし 愛は求めば可愛くなるし”はメイクシーンをイメージして書いて。私のアイドルの日常で起こった出来事も含まれてて、日本に来られなかったり、いろんな記憶の中にあるトピックを歌詞にしました。

NENE:そういえば「青春っぽい曲」って言って渡されたの、この曲じゃない?

SAE:歌詞がまだついてなくて、曲だけ聴いたよね。

SOLI:全然青春っぽくないかも。すいません(笑)。

NENE:ううん。

SAE:チル曲ができる!って。

MEW:うちら求めてたからね、チル曲。

NENE:そう思ってたら、SOLIちゃんが書いてくれてた。

—すごく素敵な歌詞ですよね。

一同:うんうん。

SOLI:ありがとうございます。


SOLI

—なかなか書けないタイプの歌詞だと思いますけど。

SOLI:でも私は、自分が書いた歌詞ってちょっと恥ずかしかった。鏡を見たら自分の顔があんまり好きじゃないなって思うことがあるじゃないですか。自分のコンプレックスを知ってるから、そこしか見えない。でも他の人からは「可愛いよ」って言われてるときの気持ちに近いというか。自分が書いたものだから愛はあるんですけど、恥ずかしい。

NENE:そもそも私ら誰も、SOLIちゃんみたいに韓国語で書けんもん。

SOLI:最初、韓国語で書いて欲しいって言われたんですけど、実は先に書いたのが日本語で、逆に韓国語の歌詞の方が難しかったんです。

NENE:え、そうなんだ!

RITO:ちゃんと自分でチョイスした日本語なのに、我々ネイティブが見ても素敵な歌詞だなって思うからすごいなって思う。

SOLI:そうなんだ。じゃあもっと誇りを持ちます! ありがとうございます!

—こういう言葉って自然にスラスラ出てくるんですか?

SOLI:最初はもっと難しい言葉をつけたいなと思って、翻訳機を使ったり辞書も見たんですけど、結局自分の言葉で書くのが一番かなと思って、全部知ってる言葉を使いました。

—また日本語で歌詞を書いてみたいですか?

SOLI:うーん、余裕があったら(笑)。

NENE:いま実はSOLIちゃんと2人で曲を作ってるんですけど、上手です。

SOLI:これからは“インフェクション”っていう言葉に合わせて、私たちだけの魅力をウイルスとして感染させたいなって気持ちがあります。まだ世の中にあんまり見つけられていない感じがして、みんながミームトーキョーの中毒になってほしいなと思います。

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE