「『同じ気持ちだよ』って言ってあげられる曲」
―TikTokでの盛り上がりを見てても思うけど、きっと普段ヒップホップを聴いていない人も「Boom Boom Back」を聴いていたりするわけじゃないですか。「Boom Boom Back」で歌ってるテーマ自体がそういうものですけど、日本でメインカルチャーになってないものをアート性とカウンターカルチャー精神を持って表現していくことは、BE:FIRSTだからこそできることだなとこの曲で改めて思ったんですよね。
SOTA:「Boom Boom Back」は僕たちだからこそ、本当に心の底から楽しめている姿を反映できた作品だなって思うので。日本人の音楽的感性を引っ張っていけるグループでありたいと思っていて、そんな中でやっぱり「Smile Again」みたいな曲もできるということは説得力になると思うんですよね。「Boom Boom Back」みたいなヒップホップをやる時に、表題曲として「Smile Again」をやっているグループだとなると説得力も増す。なのでどっちもすごく大切だし、どっちも完璧に表現しきりたいというのが本当の気持ちですね。
MANATO:「Smile Again」は結構わかりやすくBE:FIRSTの入口みたいな部分を担ってくれる曲なのかなって思うのと同時に、「Boom Boom Back」は目で振りを見たり耳で音を聴いたりした時に「振りを真似したい」「一緒に口ずさみたい」と思ってもらえるような、音楽の本来のよさがあるというか。僕たちはルーツがヒップホップの人が多いというのもあって、わかりやすく僕たちのよさが出る楽曲でもあるし、こういうのを待ってたという層も多分いると思うので。この2曲は、僕たちBE:FIRSTのセットリストで華を添えてくれるような2曲なのかなというふうに思いますね。
RYUHEI:アジアの中では今韓国が流行りを掴んでいて、「今、韓国のあの音楽きてるよね」みたいな感じでいろんな国で噂されているだろうし、そういった中で「新しい流行が日本きてるよね」みたいなに言ってもらうためにも、いろんな人に見てもらえる機会がある時は新しい音楽の感性を俺らが刺激できるようにしたい。いろんなカルチャーを輸入して、ボーイズグループとして新しい形でいろんな人に見せることで、よりコアな音楽人間が増えたら俺らとしても嬉しいし。そこから「もっとそういう曲を出してほしい」と思ってもらえたりするようなやり取りができることが、BE:FIRSTとしても理想の形だなと思ってますね。
―「Boom Boom Back」であれだけの反響を得たからこそ、次はよりドープなものを出せる下準備が整っているとも言えるんじゃないですか。
SOTA:その通りなんです(笑)。
LEO:楽しみにしててください!
SHUNTO:言うな言うな(笑)。
SOTA:もうちょっと深くいこうかなって思ってるんで。
SHUNTO:言うんだ。
LEO:彼は言います(笑)。
JUNON:まぁでも準備してることくらいはいいんじゃないですか?
SOTA:準備はしてるね。僕たちも心踊るくらい興奮してるので、楽しみにしててほしいなと思いますね。
―しかも3rdシングルとしては「Smile Again」があって、「Boom Boom Back」でボースティングして、そのあと「Great Mistakes」で弱い部分も見せるという、グループの多面性を示しつつ人間の多面性も表現するものになっているから、よりグッとくるなあと思ったりします。「Great Mistakes」はみんなの中で、BE:FIRSTにとってどういう曲であると感じていますか?
SHUNTO:めちゃくちゃ「人間味」ですね。あと、社長(SKY-HI)の強さが出てます。
LEO:確かに。社長(SKY-HI)のいいリリシズム。
SHUNTO:そう、それを感じる部分が多いから。そこを受け継いだ曲だなって感じます。
SOTA:聴いてる人と同じ目線で歌ってあげられているような歌詞だから、「現実味があることを言ってくれてるな、BE:FIRST」というのが伝わりやすい楽曲だなって思います。上から言ってない感じがあって、目線を合わせて「一緒に頑張ろう」じゃないけど、寄り添ってあげられる曲だなって思うので。それも今SHUNTOが言ったように社長(SKY-HI)のリリックの強さが出ているからで、それを僕たちが受け継ぐエモさも含めて完成している楽曲なのかなというふうに思いますね。
RYOKI:フックいいですよね、あれ。
―めちゃくちゃいいです。
RYOKI:フックが結構エネルギッシュで、感情伝わるメロディラインになってる。
―歌詞としては、リスナーに届ける面ももちろんあるけど、BE:FIRST自身を歌っているようなものでもあるからこそ、SOTAさんが言ってくれた通り「同じ目線」な曲になっているのだなと感じます。
LEO:オーディションを経て、みんなでいろんな壁にぶつかって。僕たちもそうだしいろんな人がそうだと思うんですけど、今日がダメでも明日どうなるかわからないから必死に生きてみようって。僕たちはそうだったと思うし。そういう人たちの、後押しまではいかなくてもいいんですけど、そばにいるだけで「同じ気持ちだよ」って言ってあげられる曲のような気がするので。僕たちだからこそ説得力があるというか、同じ目線で歌えるのは、自分たちがいろんな経験をしてきたからだなというのはありますね。
―それに社長(SKY-HI)からみんなへのメッセージにも聴こえてくるんですよね。
RYUHEI:社長(SKY-HI)……支えてくれるのが上手い……。日常的にもそうなんですけど、めちゃくちゃ褒めてくれたり、僕たちのパフォーマンスを見て感情的になってくれたり、自分が頑張れるきっかけを作ってくれるのはいつも社長(SKY-HI)なので、そういう人が書くリリックだからこそより届くものがあって、そこにプラス自分たちの声が入って、っていうのは……。すみません、エモくなっちゃいました。
全員:(笑)(各々がRYUHEIにツッコミ始める)
―(笑)。JUNONさんはどうですか、「Great Mistakes」について。
JUNON:個人的には“何回だって待つよ ずっと”が、歌ってくれたら嬉しいなあと思う歌詞だなって、今見ながら思ってました。一緒にやってる感もいいんですけど、「待っててくれてる安心感」みたいなものがいいなって。