音楽フェスで銃乱射した犯人、ヒトラーと爆弾魔に傾倒していたことが判明 米

トロピカーナ・ラスベガスで働く女性は、犯人との会話はいつも良好だったとFBIに語った。もっとも、会話の話題は必ずギャンブルだった。最後に犯人がトロピカーナを訪れたのは事件の約3週間前で、その時犯人は3万8000ドルをすっている。

事件の3年前、犯人はアップルビーズで高校時代の友人と食事をしながら、護身用に拳銃を購入したと打ち明けた。「ギャンブルが主な収入源」で、「大量の現金を手にしている」のが不安だというのが理由だった。その友人は、犯人が今まで狩りやアウトドアをしていた話は聞いたことがないとFBIに語っている。

FBIの報告書によると、パドックがギャンブルとは別に、ロサンゼルスやテキサスでマンション経営や不動産売買で生計を立てていたようだ。2012年に一家はテキサス州の家を売却し、その金で「のちに事件で使用されることになる武器数十点」を購入した。

隣人は犯人が「とても変わった人物」で、「決して目を合わせようとしなかった」とFBIに語った。「深夜2~3時の時間帯を除けば」「家の明かりがついたことは一度もなかった」とも語っている。窓は暗く、犯人は常に作業用手袋を着用し、サングラスをかけていたこともあったそうだ。事件の数日前、その隣人は車寄せにいる犯人を見かけたが、手を腰に置いて「激怒」した様子だった。どうしたのかと隣人が尋ねると、犯人は車寄せに「小さな黒い跡」が残っているのに腹を立てていた。その日電力会社が来ていたので、車を停めた時に違いないと隣人は言った。「パドックは怒り心頭していた」と、報告書には記述されている。

事件の1カ月前、ラスベガス警察宛に住所も消印もない茶封筒が送られ、中には11通の手紙のコピーが同封されていたことも文書には記載されている。手紙はテキサス州メスキートの空きビルで発見されたものとみられる。黒塗りされた文書からは誰が文書を書いたのかは分からないが、パドックと何らかの関係があるようだ。文書にはFBIが手紙の真偽確認を試みたとあるが、鑑定結果については分からない。犯人は遺書や犯行声明などを残していなかったとみられる。

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from Rolling Stone US

Akiko Kato

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