トランプ氏が掲げる犯罪撲滅プランの中身「ホームレスや麻薬中毒患者から街を取り戻す」

2020年7月28日、ドナルド・トランプ氏(JIM WATSON/AFP/GETTY IMAGES)

2024年の米大統領選挙で政権奪還を目指すトランプ氏が「犯罪撲滅・法と秩序の回復計画」を公表した。

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名目上は「新計画」だが、連邦死刑制度の適用拡大、警察当局が「協力を拒否」した際の軍隊動員、保釈金改正反対を筆頭に、ほとんどが過去の公約――2016年選挙運動や大統領時代――の焼き直しだ。同じ週にはこうした提言を鳴り物入りで紹介する動画も公開されたが、その中で前大統領は――ふたたびホワイトハウスに返り咲いたあかつきには――住所不定者や麻薬中毒者を厳しく取り締まることも匂わせた。

2月20日の発表の終盤、トランプ氏は「ホームレスや麻薬中毒患者、精神病患者から街を取り戻すのだ」と述べた。選挙陣営の書き起こし原稿から判断すると、即興に近い発言だったようだ。同氏はさらにこう続けた。「近日中に計画の詳細をご紹介するつもりだ。以上がアメリカに公衆安全を取り戻す私の計画だ」

前大統領とその部下がこの件について現在どのような計画を立てているのか、何かしら目新しい点があるのかは分からない。トランプ氏は任期中、ホームレス問題の「仲裁役」として連邦職員を全米の大都市に派遣する意向を示していた。2019年には大規模な連邦取り締まりの実施を視野にいれ、カリフォルニアに政府高官を派遣している。

Akiko Kato

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