ヘイトクライムで起訴された男性、「ガス室の画像」「コロナはユダヤ」陰湿なメールの数々 米

反ユダヤ主義やヘイトクライムを糾弾する名誉毀損防止同盟ロサンゼルス支部のジェフリー・エイブラハムス支部局長(DAMIAN DOVARGANES/AP)

米カリフォルニア州中央地区連邦検事局は2月17日(金)、ユダヤ人男性2人に発砲した銃撃事件の関与容疑でジェイミー・トラン容疑者(28歳)を2件の連邦憎悪犯罪で起訴。容疑者が以前から暴力的な反ユダヤ的メッセージを送っていたことが、2月17日付の裁判資料で判明した。

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トラン容疑者は礼拝を終えたユダヤ人男性を狙ったと当局は主張している。事件現場はいずれもピコ・ロバートソン周辺で、住民が礼拝のために1日何度も地元のシナゴーグへ徒歩で訪れる、ユダヤ人が多く住むこのエリアだ。

2月15日、トラン容疑者は拳銃で男性1人の背中に、2月16日には2人目の腕に発砲したとみられる。いずれの被害者も命はとりとめた。17日に裁判所に提出されたFBIの供述書によると、トラン容疑者は警察に犯行を認めた。容疑者は事件現場に車で向かう前にYelpで「コーシャー」専用マーケットを検索し、「頭の被り物」を目印にユダヤ人を特定したと供述した。供述書には、いずれの被害者も黒い上着と帽子を身に着けていたとある。

「はっきり申し上げますが、反ユダヤ主義が闇から這い出してきた際には」と、ロサンゼルス市のカレン・バス市長は記者会見でこう述べた。「ロサンゼルス中の市民が団結してこれを排除し、必ず正義を果たします。ロサンゼルスにも、我が国にも、反ユダヤ主義の居場所はありません」。

Akiko Kato

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