聖飢魔II、国立代々木第一体育館公演を完遂し6度目の解散「今日の日はお別れだ」

黒ミサ中盤では、両A面小教典(シングル)として魔暦18年(2016年)6月15日に発布された「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ」(映画『貞子vs伽椰子』主題歌)、「STORMY NIGHT」では、聖飢魔Ⅱの初代ベーシスト・ゾット星島親分が登場し会場を恐怖に陥れた。「蠟人形の館」「DEAD SYMPHONY」では、このツアーで7年ぶりに復活させている、あたかもデーモン閣下が3点倒立をしているかのように我々人間には見えるが、実は地球の天地をひっくり返して歌う、伝説の歌唱法「天地逆転唄法(てんちぎゃくてんしょうほう)」が炸裂した。大黒ミサツアー15会場全てで披露し、否応なしにヒートアップして行く。人間年齢60歳を超えて驚くべき身体能力だ。「音楽は我々を助けてくれるし、諸君もまた救われているかもしれない。本解散の時に吾輩はこう言った。明日からは聖飢魔Ⅱがライバルだと。聖飢魔Ⅱを超えていかなければ聖飢魔Ⅱに失礼じゃないかと。今回の再集結で思い知った。それはおこがましい発言だったと。今日は今日で最後だ!! 今日の大黒ミサの為にこの最後の曲を地獄より愛を込めて贈りたい」



第2部、35周年++の最終楽曲に聖飢魔IIが選んだのは、昨年23年ぶりに発布した新譜大教典『BLOODIEST』(オリコン週間アルバムランキング第4位を獲得)からのリード曲「LOVE LETTER FROM A DEAD END」、この曲で最後を締め括る事が3年以上をかけて再集結ツアーを完結させた聖飢魔IIの執念のメッセージでもあった、そして「楽しい時間をありがとう。今日の日はお別れだ。では、また逢えるかな?」と告げると魔界へ続くブラックホールが現れ、構成員達はそれぞれ魔界に姿を消した。

聖飢魔IIは、魔暦元年(‘99)12月29日〜31日に(当時の東京ベイNKホール)行われた解散大黒ミサで地球征服を完了し解散。その後人類の悪魔化を視察する為に国内外をはじめ約5年おきに(魔暦7(‘05)年、魔暦12(‘10)年、魔暦17(‘15年))、期間限定で再集結し大黒ミサツアーを行なって来た。だが魔暦22(‘20)年、地球デビュー35周年時は新型コロナウイルス蔓延の煽りを受け、2年連続で、事前に収録したヴィデオを上映し、生トークコーナー(魔暦22('20)年)やアコースティックを中心にした変異生黒ミサツアー(魔暦23('21)年)に内容を変更せざるを得なかった。聖飢魔IIは地球デビュー35周年の大黒ミサツアーを本来の形で行うために、再集結期間を2年延長し、魔暦24('22)〜本年にかけて、真の35周年を執念で実現させた。

写真:山田晋也

セットリスト
1. 創世紀
2. EL.DORADO
3. RATSBANE
4. Run Run Run!
5. Good Night Melodies(Syuto solo)
6. BAD AGAIN
7. ⻤
8. 魔界舞曲
9. RENDEZVOUS 60 MICRON'S
10. 嵐の予感
11. 呪いのシャ・ナ・ナ・ナ
12. STORMY NIGHT〜蠟⼈形の館~DEAD SYMPHONY
13. WHAT'S HAPPENING?
14. 地獄の皇太⼦
15. WINNER!
16. 永遠の詩 -A Song Of Deceased -
17. BRAND NEW SONG
18. LOVE LETTER FROM A DEAD END

https://www.seikima-ii.com/

Rolling Stone Japan 編集部

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