看護学校が偽の卒業証書を7600枚販売、業務停止に 米

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米・連邦検察官は1月26日、フロリダ州の3つの看護学校が学校側が7600枚以上の偽造卒業証書を販売していたと主張した。司法省によれば、今回の電信詐欺で、偽造された卒業証書と成績証明書を購入した人々は看護士の国家試験を受験することができ、かつ試験に合格した後は、必要な職業訓練を受けずして資格を取得できたという。

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看護学校の職員や卒業証書の購入者など30人近くは、看護士志望者への違法資格認定と違法就業に加担した疑いがもたれている。司法省および保健福祉局監督総監室(HHS-OIG)の主導で、「ナイチンゲール計画」と題した捜査が行われた。

「受験資格のない看護士志望者に看護学校の卒業証書と成績証明書を売買したとすれば、患者の健康と安全を危険にさらし、看護士という尊い職業を貶めかねない犯罪だ」と、HHS-OIGのオマール・ペレス・アイバー氏は声明を発表した。

フロリダ州南地区検事局のマーケンジー・ラポインテ検事も、「このような詐欺は、医療制度に対する世間の信頼を傷つけるものだ」と付け加えた。

偽の卒業証書および成績証明書のおかげで、被告らは看護資格を取得することができ、かつ登録看護士(RN)および公認准看護士/職業看護士(LPN/VN)として各州で就職できた、と検察は主張している。総額1億ドル以上相当の偽造卒業証書(1枚あたり約1万5000ドル)を発行したとして捜査を受けているのは、いずれもフロリダ州の看護学校で、ブロワード郡のシエナ・カレッジ、パームビーチ郡のパームビーチ看護学校、ブロワード郡のセイクリッドハート国際学校の3校。いずれも現在は業務を停止している。被告にはそれぞれ懲役20年が求刑される。

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from Rolling Stone US

Akiko Kato

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