水樹奈々が45000人を熱狂させた、さいたまスーパーアリーナ公演2DAYS

1月22日(日)公演は、アニメ「戦姫絶唱シンフォギア」で水樹演じる風鳴翼が剣を武器に戦うキャラクターであることから「BLADE MODE」と題し、同アニメの関連楽曲を中心に、剣をモチーフにした歌詞やキャラクターが出てくる楽曲で構成。この日のテーマカラーは翼のイメージカラーである青色。オープニングムービーが流れ、22000人の観客で埋め尽くされた客席がブルーのペンライトで染まった瞬間、ステージに登場した水樹の絶唱から始まる「TESTAMENT」でライブがスタート。淑やかに始まった「LIGHTNING MODE」とは対照的に、最初からハードモードの「BLADE MODE」。観客も一瞬にして闘志を上げたのがわかった。風鳴翼を彷彿とさせる青い衣装を身にまとった水樹は「FINAL COMMANDER」でステージの端まで猛ダッシュ。息を整えることもなく「Exterminate」のイントロではアカペラを響かせ、「いくぜ!」と観客を煽っていく。「えらい日に来ちゃった〜と思っている人、いっぱいいると思うけど、こんな感じで今日は“攻め攻め”だよー!(笑)」と全曲絶唱必至であることを宣言。挨拶を挟んだ後も、冒頭の熱が冷めることのないまま「METRO BAROQUE」「嘆きの華」「Heart-shaped chant」と、それぞれに強い世界観を持った楽曲たちを、絵本をめくるかのように歌い紡いでいった。

続いて1日目と同様に歌詞の一部や水樹にまつわるワードがプリントされたモノトーンの衣装にウサ耳をつけた水樹が、花道に出現。team YO-DAと一緒に「JET PARK」など元気いっぱいの2曲でガールズパワーをアピール。続く「PRIDE OF GLORY」では、ステージ中央にある、ファッションビルの巨大ビジョンを模したセットに立ち、激しさの中に色香溢れるダンスを魅せる。そこからノンストップで「恋の抑止力 -type EXCITER-」に突入し、切ない恋心をダンスとともにパワフルに歌い上げ観客を沸かせた。



怒涛の7連続歌唱を終え、「いい汗かいていますかー!?」とスッキリした表情の水樹。Cherry Boysとの楽しいトークの後は、本公演唯一のバラードゾーンへ。最新アルバム『DELIGHTED REVIVER』に収録されているロックバラードで暗闇に包まれた世界にも必ず光は射す…という水樹の強い祈りが感じられるナンバー「ストラトスフィア」、そして自身のバースデーにリリースされた水樹の代表曲「深愛」。生きる力、愛する力が未来へと繋がっていくと教えてくれるような2曲だった。

LIVE HEROESを象徴する今回のショートムービー。じつは2DAY共にゲストヒーローが登場している。「LIGHTNING MODE」には「魔法少女リリカルなのは」で共演した声優・植田佳奈が“ウエダカンヌ”に、「BLADE MODE」には三木眞一郎が“ミキジルシィー”に、それぞれ変身。ピンチのHERO NANAを救うため、2人ともユーモラスな必殺技を繰り出すが、あっけなく倒されてしまう。だが仲間を傷つけられた怒りからHERO NANAがパワーアップ。光り輝くブレードでBLACK BOSSを倒す…という胸アツ展開となった。両日ともにムービーが終わると、会場にはヒーローたちを讃える拍手が巻き起こった。

Rolling Stone Japan 編集部

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