LiSAが語る、音楽が鳴る場所で、共に「最高潮」へ向かうために

LiSA

LiSAのニューアルバム『LANDER』が11月16日にリリースされた。フルアルバムとしては2020年10月発売の『LEO-NiNE』以来2年ぶりとなるが、その間には「炎」での第62回日本レコード大賞受賞という偉業を成し遂げ、ソロデビュー10周年に最高の形で華を添えた。そんな大きな節目を経て届けられた本作は「LiSAが着陸する新たな惑星」をテーマに、次の10年へ向けた新たな旅立ちを告げる意欲的な内容に。

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音楽的な新たな挑戦はもちろんのこと、メッセージにも大人になった今だからこその思いが詰め込まれており、LiSAの新章にふさわしい1枚と言える。このインタビューではこのアルバムで伝えたかったこと、挑戦したかったことなど、今抱える思いをたっぷり語ってもらった。

ー先日、LiSAさんのTwitterを拝見したんですが、お母様とノラ・ジョーンズのライブに行かれたそうですね。

LiSA:はい(笑)。母が以前から車の中でノラ・ジョーンズをかけていたんです。母が音楽を聴くことって珍しくて、その中でもノラ・ジョーンズがよく流れている印象があったので、ノラ・ジョーンズが日本武道館に来ることを知って「チケットが取れたんだけど、行かない?」と誘ったんです。

ー今回のライブ、各所で評判が良かったですよね。

LiSA:そうなんです。武道館なのにBillboard-Liveみたいな空間で観ているような感覚でした。

ーほかにも最近、刺激や感銘を受けた音楽やライブってありますか?

LiSA:レディー・ガガのベルーナドーム公演がめちゃくちゃ良かったです。レディー・ガガの印象としては、どちらかというと“ショー”を軸としてステージに立っている印象があったんですけど、実際にはすごいマンパワーで進められていて。ステージ演出はたくさんの方に観てもらって、盛り上げていくために必要なことだけど、それ以上にピアノ1本でガガが歌ったときに、ガガのすごさを実感できたことは大きな刺激になりました。

ー根本にある実力や才能がいかにすごいか、それを目の当たりにしたわけですね。

LiSA:そうなんですよね。ガガもそうですし、ノラ・ジョーンズのステージからも“ホンモノとは何か”ということを見せられた気がします。

ーこの10月には、Netflixにてドキュメンタリー作品『LiSA Another Great Day』の全世界配信もスタート。早速拝見しましたが、この2年の活動を振り返りつつ、かなり深く、かつ赤裸々に裏側を見せる内容でした。

LiSA:私のことを長く見てくださっているから、要所要所で「ああ、あのときのことね」みたいに感じたんじゃないですか?(笑)。これまでは頑張っているところだけを見せようと、ちょっとカッコつけたかった部分もあったので、今回は制作するにあたってきちんと覚悟が必要でした。



ー監督さんとは、何を一番に伝えたいかと話しましたか?

LiSA:飾らないことですかね。ひとりの30代の頑張る女性の、等身大の姿をきちんと見せられるような、嘘がないドキュメンタリーにしたいとは話しました。以前は自分が挫折している姿を見せなくても見えちゃうところもあるし、それをわざわざ自分から話す必要もないと思っていたところもありました。でも、それをきちんとお伝えすることで、同じような境遇にある人たちが「自分も頑張ろう」と思ってくれたらいいなと思ったんです。

ーその感覚って、例えば20代の頃にファンの皆さんと同じ目線で「頑張ろうよ」と語りかけていたものと違って、大人になったLiSAさんが「私もこんなことがあったけど、みんな大丈夫だよ?」と先輩からアドバイスを送るような、そういう感覚に近いのかなと思いました。

LiSA:あははは(笑)。なるほど、それはちゃんと10年続けてきたことで自信がついたからかもしれませんね。

ー実際、今回のアルバム『LANDER』も「同じように大人になったLiSAさんから送るメッセージ」という印象を受けましたし。

LiSA:本当ですか?

ー「大人ってカッコいいでしょ?」という姿勢が全体を通して伝わってくる、今まで以上に攻めた内容だなと。

LiSA:ありがとうございます!

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