Aile The Shotaが振り返る2022年 増幅する「愛」の力

ドリカムとの出会い

―もうひとつ秋頃の出来事について聞くと、『イノフェス 2022』でDREAMS COME TRUEの中村正人さんとの出会いがありましたよね。あれはShotaさんにとって結構大きな出来事だったんじゃないかなと思って。

たしかに! 大きかったですよ! もう終わっちゃったんですよ、僕。「ドリカムに会っちゃった、ゴーール!」みたいな(笑)。

―ははは! ゴールした(笑)。

初めて腰抜けましたね、俺。膝からスッて(笑)。

―ははははは(笑)。

もう、知ってくれていたことがめちゃめちゃ嬉しくて。しかも普通に褒めてくれたのもあって。不思議な感じがしますね。同じステージに立つことを夢として描いてはいたんですけど、「え、早!」みたいな(笑)。でも、その先を見ちゃうというか。「一緒に曲やりたい」みたいな、次の夢ができる。そうやってどんどん自分の輪っかが広がっていく感覚を大事にしたいなと思います。それが人生な気がしているので。僕の生き方が多分そういう感じなんだろうな。ありがたいことをちゃんと噛み締めて誇りに思いながら進んでいきたいなと思います。マサさんに会えたことは家族が喜んでましたね(笑)。

―親孝行!

そう、それはめっちゃ嬉しかったです。音楽をやる一個の理由に、家族孝行、仲間孝行があるので。『THE FIRST』を受けている時から「みんなの誇りになりたい」と言ってたので、そういう瞬間は嬉しいですね。

―そして、11月23日には3rd EP『LOVEGO』のリリースがありました。

「DEEP」と「LOVE」が同じEPに入っていることも強いというか。言葉をめちゃくちゃ聴いてほしい曲(「LOVE」)と、とにかく音に身を委ねてほしい曲(「DEEP」)と、どっちもやりたいAile The ShotaとしてはすごくいいEPを作れたなと思います。やっぱり僕のルーツにはダンスがあって、ダンスは音を視覚化するものだから、それを4年間やってきたことが活きているなって。3rd EPで「やっぱりダンスしたい」みたいな気持ちはめっちゃ強くなりましたね。





—今後は踊りながら歌うことも?

ちょっと身体作らないとなって感じはしてますね。ついさっきボイトレで「歌って踊ります!」って言ってきました(笑)。

—おお! 歌って踊るとまたさらに表現の幅が広がりそうだし、よりいろんなシーンを跨げそうですよね。

やりたいですね。歌って踊る人が身近にいすぎるので、楽しそうだなって思うんですよね(笑)。やりたくないことはやらないですけど、やりたいと思ったタイミングで色々挑戦してみようかなと思います。3rd EPは、ある意味悟った部分とか、やっぱりもがいてる部分とかがあって、等身大をリアルタイムで書いてきた1年のいい締め方ができた感じがします。このEPを書き終わって、色々感じて、ファンタジーも書こうかなと思うようになりました。自己紹介はし尽くした感じがしているので、単純にいい曲を作るフェーズに入ってる。「きれいな言葉だから歌ってみたい」とか、「こういうシーンが浮かんだから書いてみた」みたいなことをやりたいなと思いました。

―この1年「日常をリアルに歌いたい」とずっと言ってきたところから、大きな変化になりそうですね。

そうですね。多分、意志を示したいという感覚が強かったからこそ、ありのまま正直に書きたい気持ちが強くあったんですけど、そんなに強く持ってなくてもいいのかなって、ポジティブに思いますね。それでもAile The Shotaというものは変わらずやれそうだなとちゃんと自信を持てたので、何を書いてもいいやという感情があります。書きたいものを書こう、って。嘘はつきたくないから自分のことしか書かないという感覚だったんですけど、空想だったとしても、僕から浮かんだものなので別に嘘ではないじゃんって。今後そういう曲を書かないわけではなく、混ざり合っていく感じがします。だから、楽しみだなって思いますね。肩の力がまた一個抜けました。抜けすぎじゃないかって思うんですけど(笑)。またリラックスして曲をやれそうだなと思うし、より感覚的に音楽ができる気がします。

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE