「ホイットニー・ヒューストンは、なぜ偉大なのか」歌姫を支え続けたプロデューサー、クライヴ・デイヴィスが想いを語る

ホイットニー・ヒューストンと音楽プロデューサーのクライヴ・デイヴィス。1989年 (Photo by Lester Cohen / Getty Images)

ホイットニー・ヒューストンの没後10年を迎えた今年、『ボヘミアン・ラプソディ』の脚本家が彼女の半生を描く映画『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』が、12月23日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国の映画館にて公開された。ホイットニーを見出し、二人三脚で共に歩み続けた音楽プロデューサー クライヴ・デイヴィスが当時の想いを語った。

ホイットニー・ヒューストンは、ビートルズの記録を破り、シングル「Saving All My Love For You」以降7曲連続で全米シングル・チャート1位を獲得。その歌声は‟THE VOICE“と称され、アルバムやシングルなどこれまでのトータル・セールスは2億枚を超える。さらにグラミー賞6冠など400を超える受賞歴はギネス世界記録に認定、音楽史に残る大偉業を成し遂げたホイットニー・ヒューストン。今年、没後10年を迎えるというメモリアルイヤーに満を持して公開された、映画『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』は、近年の音楽伝記映画史上最もヒットした『ボヘミアン・ラプソディ』の脚本家によるストーリーだ。知られざるホイットニーの素顔、そして彼女の歌への想いが凝縮された作品に仕上がっている。


左:クライヴ・デイヴィス、右:本作にてクライヴ・デイヴィスを演じたスタンリー・トゥッチ

本作を観た人であれば、ホイットニー・ヒューストンを見出し、支え続けた伝説の音楽プロデューサーであるクライヴ・デイヴィスの偉大さを改めて感じるだろう。これまでも、アリシア・キーズ、アース・ウィンド&ファイアー、ブルース・スプリングスティーン、パティ・スミス、シカゴ、ジャニス・ジョプリンなど錚々たるアーティストのキャリア育成に携わり、数え切れぬほどのヒット曲を全世界へ送り込んできている、アリスタ・レコードの創設者だ。今回、この伝記映画を製作しようと思ったきっかけは、晩年のゴシップばかりが語られることに「苛立ちを感じていた」からだという。本作を通して「私の使命は、すごい才能を持ったアーティストの悲劇的で早すぎた死と共に、個人としての彼女のもう一つの面や、プロの歌手として歴史上彼女にしか見えなかったものが一緒に描かれるようにすることだった」とその想いを明かしている。

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