ザ・ドライヴァー・エラが語る、R5時代から続く音楽の冒険

影響を受けたギタリスト

ーアルバムでもロッキーとロスがギターを弾いていますが、どんなギタリストから影響を受けましたか?

ロッキー:ジミ・ヘンドリックスにハマっていた時期があったね。彼の音楽はずっと好きだったけど5,6年前、ヨーロッパ・ツアーのあいだずっと伝記本『ジミ・ヘンドリックス 鏡ばりの部屋』を読んでいたんだ。ロンドンに着いたとき、ちょうどジミがロンドンに到着したところを読んでいたりして、彼の人間像が判って、より深く聴き込むようになった。ギタリストとしても影響を受けたよ。

ロス:僕もジミ・ヘンドリックスは好きだよ。ライヴ前のサウンドチェックでロッキーと一緒にジミの曲をジャムでやってみたりしている。ジョン・メイヤーも素晴らしいね。彼はポップ・スターであるのと同時にギタリストとしても多彩な表現力があって、最高にクールだよ。

ロッキー:ジョン・メイヤーにはポップ・アーティストとギタリストという2つの才能があって、それがお互いを高め合っていると思う。ホアキン・フェニックスも俳優と歌手の二刀流で成功を収めているけど、それに近いかもね。

ロス:それからもちろんスティーヴィ・レイ・ヴォーン! 彼は僕のヒーローだ。

ーそんなギタリスト達からの影響は『サマー・ミックステープ』にも表れているでしょうか?

ロス:いろんな音楽が好きだけど、その影響がそのまま自分たちのサウンドに表れるわけではないからね。ザ・ドライヴァー・エラの音楽を聴いてジミ・ヘンドリックスを連想する人はあまりいないと思うけど、精神性の部分では影響があるかも知れない。そういうのは自分では気付かないものなんだ。誰かに言われて、初めて気付くんだよ(笑)。

ーザ・ドライヴァー・エラではどのように曲を書いていますか?

ロス:決まったパターンはないんだ。まず最初にひとつのアイデアがあって、それを発展させていくことが多い。ドラムのループだったりコード進行だったり、それを元にして2人で曲の形に仕上げていくんだ。ロッキーはサウンド・プロダクションに長けているから、彼が占める割合が大きくなっている。歌詞については、それぞれが1人で書くことがほとんどだ。自分の言葉は、自分で歌うのが一番感情を込められるからね。


左からロッキー・リンチ、ロス・リンチ

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