KOZZY IWAKAWAが2枚組37曲のカバーで新世代に伝える、“音楽世界旅行”の楽しみ方

―なるほど、曲ごとにそういう思い出がくっついているわけですね。DISC 2の1曲目はストーンズの「UNDER MY THUMB」ですが、アコギをかき鳴らして、オリジナルよりもどこか哀愁が漂ってる感じがします。

そうですか(笑)。僕は、映画『ギミー・シェルター』でやっているライブバージョンが好きなんですよ。そこでキース(・リチャーズ)が結構マイナーな感じで弾いているのを参考にして、マイナーブルースみたいな感じでやってみました。



―ビートルズのパロディバンド、ラトルズの「PIGGY IN THE MIDDLE」からジョン・レノンの「INSTANT KARMA!」へ続く流れは感動的ですごくいいなあと思ったんですけど、「PIGGY IN THE MIDDLE」の和訳を見たら、「なんだこの曲は!?」って思いました(笑)

そう、そこが僕のシンパシーを感じるところで。すごく良いメロディで良い曲なのに、めちゃくちゃバカみたいなことを歌ってるんですよね。そこがいいなって。

―DISC 2には、「REVOLUTION ROCK」「RAT RACE」「IT MUST BE LOVE」と、レゲエ、スカのセクションがまとまってますね。

録っている時期は違うんだけど、どのアルバムにもそういう曲を入れていたので、その辺をまとめました。クラッシュ、スペシャルズ、マッドネスが普通に並んでいるっていう、そんなカバーやるやつはあんまりいないですよね。

―その後にワンダー・スタッフの「THE SIZE OF A COW」が入っています。おそらく、このアルバムの中では一番最近の曲ですよね(笑)

たぶんね(笑)。ワンダー・スタッフは映像でパフォーマンスを見たら良いグループだし、曲も良いなって。彼らはイギリスですごく人気があったんですよ。だからこのあたりの並びは、イギリスのアイドルを集めている感じですね。マッドネスの「IT MUST BE LOVE」なんて、イギリス人で知らない人はいないんじゃないかな。

―このあたりの曲たちは、コルツのルーツ的な音楽ですよね。

そうですね。僕のルーツではあるんですけど、コルツではそのあたりの音楽をよく出してますね。

Rolling Stone Japan 編集部

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