「ゾンビランドサガ リベンジ」監督が語る、ガチンコ勝負の続篇とは?

Rolling Stone Japan vol.14に掲載された描き下ろしの源さくら/ゾンビィ1号(©ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会)



物語の舞台、佐賀について

ーゾンビランドサガの物語を語る上で、佐賀のロケーションは欠かせないものですけど、他にこういうタイプの作品に深く携わったことはあるのでしょうか? 実在する場所を舞台にしているという点で。

境:東京の下町が舞台になるとちょっと行って取材したり、自分でアングルを決めて撮影したものを作画に使ったりしたことは何回かあります。演出するときでも、自分で行けるところは行って写真撮って、みたいなことはやっていましたね。

ー今回のようにがっつりロケハンするケースは稀ですか?

境:そうですね。都内だったら車を飛ばして行けたんですけど、今作は「空き時間でちょっと」って感じではなかなか行けないので。佐賀のロケハンは結構ハードです。決められた時間の中で虎視眈々と使えるネタはないか探したり、話を聞いたり。一回、佐賀市から唐津市に抜けようとしたときに山で大雪に見舞われて。よりによってそのときの取材が、唐津市の「西の浜」っていう海っぺりと、「鏡山」っていう山のてっぺんの展望台だったんです。どちらもものすごく凍えながら、ひたすら耐えてました(笑)。強行軍ではあるんですけど、それなりに成果はあるなぁと思います。

ー続篇のロケハンも、山に行ったり海に行ったり。

境:はい、いろいろ巡ってます。コロナが落ち着いた頃を見計らって行ったんですが、それでもやっぱり大人数では行けないから、制作と2人だけで強行軍で行ってきました。とにかく移動、移動で、そのときも大変でしたね。

ー続篇でも、佐賀のいろいろなシチュエーションが盛り込まれているんですね。

境:そうですね。普段あまり気にしていなかった風景でも、画面の中で生かせたらと思っています。

ーそもそも自分はなぜ「ゾンビランドサガ」に惹かれたのかを考えると、「ゾンビのアイドルの話」という設定なのに、物語と世界観にリアリティがあるからだなと思ったんです。制作上大事にしているポイントはいくつかあると思いますが、リアリティもその中の一つだったりしますか?

境:リアリティにもいろいろあると思うのですが、写実的に絵を表現するとか、芝居動きを表現するリアルさとはちょっと意味合いが違うのかなと思っていて。あるものを正しく画面や動きに落とし込むことよりは、見ている人が共感するとか、「そういう流れならそういうこともあるよな」と納得するリアリティですね。自然に受け入れられる世界観や感情の流れを、しっかり描いていけたらいいなと思っています。

ー世界観や感情のリアリティ。

境:そうですね。取材をしっかりして説得力をつけることで、ちょっとぶっ飛んだ「ゾンビのアイドル」という設定にも説得力を持たせられるのかなと思います。もともと絵空事ではあるんですが、そこがないと本当にただの絵空事になってしまうので。地に足のついた感は作っていきたいですね。

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