ホンネが語る「2作目のジンクス」を打破した理由、BTSとの出会いとアジアの今

ホンネのジェームズ・ハッチャーとアンディ・クラッターバック(Photo by Astrid Stawiarz/Getty Images)


ー話は変わりますが、BTSのRMとのコラボ曲「seoul」はどのように実現したのでしょう?

アンディ: 3年くらい前のことだけど、BTSがTwitterで僕らの「3am」って曲を紹介してくれて。それに対してありがとうってリプライをしてから、メッセージでやりとりするようになってさ。

で、僕らがソウルでライヴしたときに、RMが観に来てくれたんだよ。そのときに初めて会って話すことができて。RMはすごくいいやつだし、「そのうちなんか一緒にできたらいいよね」って話になって。オンラインを介して、ロンドン〜ソウル間でやりとりを進めていった。そして、まず僕らがインストの楽曲を送って、彼が気に入ったものに歌をつけて送り返してくれたものに手を加えて完成させたんだ。


ーその際、具体的にどのような曲にしてほしいというリクエストはあったんですか?

ジェームズ:BTSはもちろんK-POPのスターであって、彼らの曲はそういったポップスの仕様で作り込まれてるものだけど、RMは今回僕たちのやり方に応じて優れたアウトプットを提示してくれたんだよ。

アンディ:BTSのメンバーはメインのプロデューサーではないけど、K-POPアーティストの中ではめずらしく自分たちも曲作りにかなり関わっているんだよね。話には聞いていたけど、そのことを実感できたというか。もちろんRMとはコラボレートしやすかった。

ジェームズ:メールとかTwitterを使って、「もっとこうしようよ」みたいな話をして色々と試したりしたね。

アンディ:彼はしっかりとしたヴィジョンを持っていて、それに近づくためにどうしたらいいのかわかってたんだ。そのためにすごい頑張ってくれた。



ーBTSというグループ自体への印象は?

アンディ:僕は魅力的だと思うよ。

ジェームズ:もちろん。

アンディ:世界的に広く愛されていて、至るところにファンがいるってのは本当にすごいことだよ。僕らの住んでいるUKでの成功ぶりとかも見ていて清々しいものがあるし。僕たちは韓国語がわからないのに、彼らの曲はBBCのRadio1でもかかってる。それってクールだよね。

ジェームズ:僕は昔、学校で音楽を……正確にはギターだけなんだけど、まあ一応音楽を教えていた時期があって。そこの生徒だった5歳の女の子に「うっそ、先生って有名だったんだ! わたしの大好きなBTSとコラボするなんて!」って言われたよ(笑)。学校の子供たちはみんなK-POPが大好きで、だから自分にも興味を持ってもらえたりしてさ。 

それから個人的にすごいと思うのは、誰しもに好かれる音楽をやっているってことじゃなくて、彼らの楽曲の精度、そしてすべてのミュージック・ビデオのプロダクションの質の高さだよ。見るたびに細かく隠された意味に毎回気づかされるような、とてつもないこだわりがつまっている。

ーBTS以外にもK-POPや、日本を含むアジアの音楽に興味はありますか?

アンディ:J-POPについては掘ってる最中という感じかな。

ジェームズ:UKにいても本当に人気が出てきているのを実感するし、興味もあるんだけどまだまだ勉強中だね。だから日本でオススメのアーティストやプロデューサーをぜひとも教えてほしいな。実際、 日本や韓国、ほかのアジアの国でも、素晴らしいアーティストと出会う機会は結構多いんだ。

例えばこの前、初めてタイでのライブをしたとき、バンコクである青年がプロモーターの手伝いでツアーに同行してくれてね。親切にいろんなところに連れて行ってくれて、とあるジャム・バーに行ったんだ。せっかくだから、僕らもそこで何曲かプレイしたんだけど、その後に彼が突然ステージに上がってギターを弾きながら歌いだしたんだ。それがものすごく上手くて、もうビックリしちゃってさ。だから、その後のバンコクのショーで、彼にステージに上がってもらったんだよ。そしたら、もうとんでもない歓声で。僕らの面倒を見てくれた彼が、実はタイでめちゃくちゃ有名なミュージシャンだったことが判明したんだ(笑)。

ジェームズ:プム・ヴィプリットっていうんだけど知ってる?

アンディ: 彼、確実に僕らよりも大きい歓声を浴びてたよ(笑)。

ジェームズ: 彼がステージに登場したとき、気絶した子もいるみたい!


プム・ヴィプリットはニュージーランド育ちバンコク在住、1995年生まれのシンガーソングライター。日本のSTUTSから中国のハイヤー・ブラザーズまで広くコラボし、欧州にもファンベースを広げている。

Instagramではインドネシアで15000人を動員している光景がみられましたし、今回の日本公演も東京2公演がたちまちソールドアウトしたわけですが、このようにアジア全体で歓迎されていることについてどう感じていますか?

ジェームズ:それはもう、夢が叶ったといえるくらい嬉しいよ。まわりのミュージシャンもみんなアジアに来てプレイすることに憧れがあるから。みんなその経験について話すんだ。

アンディ:僕らも狙ってやってきたわけじゃないから、本当に運がよかったとしか言えなくて。アーティストの友人たちにも「どうしてアジアでそんなに人気があるんだ? 一体どうやったんだ?」って言われるくらいさ。

ジェームズ:こうしてアジアでプレイができて、チケットが売れてることは本当にラッキーで有難いことなんだと思ってるよ。

アンディ:オーディエンスも本当に素晴らしいしね。僕らをリスペクトしてくれて、本当にショーに集中してくれているのが伝わってくるんだ。世界中、ファンの反応が様々なのは面白いけど、特に日本でプレイするのは本当に好きだよ。カルチャーを感じることも、言うまでもなくおいしいご飯も毎回楽しみ!


Honne
3月4日、恵比寿リキッドルームにて。Photo by Teppei Kishida

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Translated by Kazumi Someya

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