ライブ目的での海外旅行者数が過去最多を記録、日本への渡航は世界3位

80カ国からファンが集まったK-popグループのBTS (Photo by Kevin Winter/Getty Images)

世界最大のチケット再販業者StubHubによると、コンサートやイベントなどのライブ演奏を観るために国境を超える海外旅行者数が過去最多を記録したという。

世界最大のチケット市場を持つチケット再販の大手StubHubは、現地時間12月4日に第四期報告書「Year in Live Experiences(年間ライブ体験)」を公開した。今回の報告書で特筆すべきは、コンサート、フェステバル、スポーツ観戦、その他のライブイベントに参加するために国境を超える人数が過去最多を記録したことだ。

2018年に、同社のプラットフォームに掲載されている3万を超えるライブイベントの一つに参加する目的で、他国まで旅行した顧客の総数が20万人弱と、StubHubの同報告書で述べられている。単なる再販企業ではなく、買い手と売り手を仲介する流通市場のブローカー的立場にあるStubHubは、同社のプラットフォーム上で144カ国の人々がライブイベントに参加するために旅行したと言う。音楽シーンのグルーバル化と、フェスティバルなどのライブ演奏や、お気に入りのアーティストやバンドを間近で見られるコンサートに食指を動かす音楽ファンが増えた結果として、他国での開催にもかかわらず参加するファンの数が記録的な伸びを見せたのである。

「現在、私たちの目前で繰り広げられている幾つかのトレンドを活性化している業界的・文化的要因がある」と、StubHubのアメリカ国内総支配人パーキンス・ミラーがローリングストーン誌に説明してくれた。「業界的要因とは、アーティストがスターとしての威力を世界規模で拡大している事実で、例としてはK-popグループBTSのライブパフォーマンスを見ようと80カ国からファンが集まったことが挙げられる。一方、文化的要因とは、私たちは自宅から遠く離れた場所でのライブイベントを観るために気楽に出かけるようになっている事実だ。この背景には、最新トレンドとして短期間の貸しアパートやホームステイなどが充実している現状がある。他文化を経験する手段としてライブイベントに参加することは格別で、ある意味、訪れた場所の“地元らしさ”を直に体験できる究極の方法と言えるだろう」。

さらに、他国でのイベントへの参加を決める重要な要因は、簡単に海外旅行ができる点だと、ミラーが付け加えた。つまり、主要都市へのアクセスが簡単にできるため、アジアや南米の音楽ファンがロサンゼルスやサンフランシスコのイベントに参加し、アメリカの音楽ファンの大多数はイギリスやカナダでのライブイベントに向かうというわけだ。また、近年のアメリカ人「音楽ツーリスト」はアイルランド、イタリア、オランダなどに以前よりも多く訪れるようになっていて、これが新たなライブイベントブームとなり始めている。このトレンドは今後数年間は続くと期待されており、現地の音楽業界の主収入源となる可能性を秘めている。

Translated by Miki Nakayama

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