21世紀のボブ・ディラン秘話 『ラヴ・アンド・セフト』からの「21世紀三部作」の真意

2004年、米テネシー州で開催されたボナルーに出演したボブ・ディラン(Photo by Jeff Kravitz/FilmMagic, Inc)

いよいよ開幕したフジロック。Rolling Stone Japanでは29日に出演するボブ・ディランのアーカイブを再構成し、ライブ前日まで全12回の連載記事をお届けする。第十一回は21世紀三部作について。

1997年にリリースした『タイム・アウト・オブ・マインド』以降、ボブ・ディランは何度目かの全盛期を迎えている。同作はグラミー賞の最優秀アルバム賞を獲得。2000年には映画『ワンダー・ボーイズ』の主題歌「シングス・ハヴ・チェンジド」がアカデミー歌曲賞を受賞した。そして、2006年作の『モダン・タイムス』では、30数年ぶりの全米1位を獲得している。ここでは、近年のディラン復活の足掛かりの一つであり、最新のライブでも収録曲の「ホネスト・ウィズ・ミー」がセットリストに織り込まれている『ラヴ・アンド・セフト』(2001年)についての貴重なインタビューを振り返りたい。。

「今やっていることは、自分のキャリアだという気がしない。強い衝動に動かされているような感じなんだよ」

『ラヴ・アンド・セフト』は、シカゴ・ブルースやティン・パン・アレーのクルーニング、ジャンプ・ブルース、ウェスタン・スウィングといった、ロックンロール以前の時代に立ち返ったアルバムだ。ディランはこのアルバムを、『モダン・タイムス』(2006年)、『トゥゲザー・スルー・ライフ』(2009年)と続く三部作の一作目として位置づけ、アメリカ音楽の豊潤な貯蔵庫の中で遊び続けている。

この『ラヴ・アンド・セフト』について、ディランはローリングストーンの取材で、「世代を越えて語りかけてくるアルバムになればと思う」と語っている。

「そうなることを目指して作ったんだ。だってね、長年やってきて、この時点でまた一枚アルバムを作るって……今やっていることは、自分のキャリアだという気がしない。強い衝動に動かされているような感じなんだよ」



Edited by The Sign Magazine

FUJI ROCK FESTIVAL’18
期間 : 2018年7月27日(金)、28日(土)、29日(日)
会場 : 新潟県 湯沢町 苗場スキー場
※ボブ・ディランは7月29日(日)に出演
http://www.fujirockfestival.com/

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