ボブ・マーリーが70年代に残した幻のライブ音源、奇跡的に復活

ロンドンのホテルで40年間に渡り眠り続けていたボブ・マーリーのライブ音源が、最先端の技術によって復活を遂げた。(Photo by Vincent McEvoy/Redferns)

70年代に行われたボブ・マーリーのロンドンとパリ公演の音源を収録したテープリールが、ロンドンの安ホテルで発見された。

40年間行方不明となっていたボブ・マーリーのライブ音源がロンドンのとあるホテルで発見され、最先端のデジタル技術によって奇跡の復活を果たした。

今回見つかった13個のテープリールには、1974年〜1978年の間に行われたマーリーのロンドンとパリ公演の音源が収録されている。発見者のジョー・ガットによると、マーリーが70年代に宿泊したとされるロンドンのケンサル・ライズにある安ホテルで友人が見つけた段ボール箱の中に、これらのテープが眠っていたという。

「彼が廃棄に出そうとしていたゴミの山の中に、70年代に使われていた2インチのテープリールが混ざっているのを見つけたんだ。ひどく損傷していたけど、そのまま捨てられてしまうのを黙って見ていられなかった」と、ガットはガーディアン紙に語っている。

ローリング・ストーンズの所有物だった24トラックのモバイル・スタジオでレコーディングされたその音源テープは、浸水による損傷がひどく再生は不可能だと思われた。しかし、サウンドエンジニアのマーティン・ニコルズによる懸命の修復作業により、そのテープは「鳥肌が立つほどの音質」で再生が可能になったという。

そのテープをどう扱うのか、現時点でガットは明らかにしていない。マーリーのライブ音源は他にも存在し、1975年発表の『ライブ!』には、同年にライシアム・シアターで行われたロンドン公演の音源が収録されている。また昨年12月には、同会場でその前後に行われた2公演のフルセットを追加収録したデラックス盤がリリースされている。

マーリーのライヴ音源の多くは現在も行方不明となっているが、1977年にレインボー・シアターで行われたロンドン公演の音源の一部は、2001年に発表された『エクソダス』のデラックス・エディションに収録されている。

マーリーとピーター・トッシュ、そしてバニー・ウェイラーが1965年にスタジオ・ワンに残した『ザ・ウェイリング・ウェイラーズ』は長年廃盤となっていたが、2016年にYep Rocレコーズが満を持して再発売している。また最近では、マーリーの親族たちによる伝説のレゲエシンガーが残した諸作の大々的なリイシュー計画が発表された。

Translation by Masaaki Yoshida

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