テイラー・スウィフト VS カニエ・ウェスト:因縁対決の全貌

テイラー・スウィフトとカニエ・ウェストの大注目因縁対決を総復習。 (Kevin Mazur/WireImage/Getty)

カニエの「最後までやらせてやる」からテイラーの2016年グラミーでのスマートな反撃まで、大注目の因縁対決を総復習。 

2016 年2月11日(現地時間)に開催された「イージー・シーズン・スリー (Yeezy Season 3)」のプレゼンテーションで、あの因縁対決に敏感な来場者は、カニエ・ウェストの『フェイマス』を聞いた瞬間に、確執騒動が再び始まろうとしていることに気付かずにはいられなかった。

なんと「オレとテイラーがセックスするかもって気がするんだ」とカニエは、ニューアルバム『ザ・ライフ・オブ・パブロ』の一曲でラップしているのだ。「なぜか?オレがあのビッチを有名にしたんだ。」こうラップは続く。2009年のMTVビデオ・ミュージック・アワード(VMA)で、受賞スピーチ中のテイラー・スウィフトをカニエ・ウェストが邪魔した出来事以来、この日まで続いていた2人の長年の確執騒動がようやく終結を迎えたように思えていたのだが。そしてグラミー賞授賞式で「年間最優秀アルバム」の受賞スピーチに立ったテイラーは、名指しにすることなく、きっぱりと反論した。この因縁対決は、幕を開けたばかりのようだ。

2009年、19歳のカントリー界の歌姫テイラー・スウィフトは、アルバム『フィアレス』でポップファンをバッチリ掴んでいた。『ユー・ビロング・ウィズ・ミー』のミュージックビデオは、ビヨンセの『シングル・レディース(プット・ア・リング・オン・イット)』を破り、最優秀女性ミュージックビデオ賞に輝いた。そしてその受賞スピーチのために檀上にあがったテイラー。ここまでは、何の問題もなかった。すると、多くの人が記憶しているように、カニエがステージに乱入してマイクを奪うと「よう、テイラー。おまえのこと、すげえ嬉しいよ。(スピーチは)最後までやらせてやるけどな、ビヨンセのミュージックビデオが史上最高なんだ。史上最高のミュージックビデオなんだ!」と言い放ったのだ。カニエはブーイングを浴び、多くのセレブリティはすぐにテイラーの味方についた。米国大統領もその一人だった(「あいつは大ばか者だ」とオバマ大統領は肩をすくめた)。またビヨンセは同日の最優秀ビデオ賞の受賞スピーチの際に、テイラーをステージに招いたのだった。

カニエは謝罪ブログをアップしたが削除し、また別の謝罪ブログをアップした。そして深夜トーク番組『ザ・トゥナイト・ショー』で、恥ずかしく思っていると後悔していた。またその後には、テイラーに謝罪電話をかけている。しかしこの時点で、「乱入カニエ」と彼の「最後までやらせてやる」という発言は、インターネット上で話題となり、最もパロディされる授賞式の出来事となった。カニエ風に言えば、史上最高のパロディ授賞式の出来事だ。

Translation by Miori Aien

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