もし江戸時代が続いていたら、粋な若者たちはこんな“ポップス”を聴いていたかもしれない。馬喰町バンドの新作を聴くと、そんな気分にさせられる。このアルバムには日本の民謡やわらべ歌が、アフリカやアイヌ、ケルトなど世界中のフォークロアと一緒に輪になって遊んでいるような楽しさが詰まっていて、自作打楽器“遊鼓”の響きもユニーク。リズムや旋律には子供の頃から聴いていたような懐かしさがあるが、それでいて生まれたての音楽のようにみずみずしい。子供も老人も思わず踊り出す、お正月みたいにめでたい音楽。

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