コンセプトプロデューサーに作詞家/コラムニストのジェーン・スーを迎えた土岐麻子の新作のテーマは、「都会で暮らす不惑の女性のサウンドトラック」。40代を目の前にした土岐がアラフォー女性のリアルな心情を歌う、と聞くと男たちは敬遠しそうだが、いつもながらに洗練されたポップソングは性別を問わない聴きやすさだ。ほとんどの曲でサウンドプロデュースを手がけたのは渡辺シュンスケで、緻密に作り込みながらさらりと聴かせる職人芸。土岐の軽やかな歌声の向こうに、女性たちの本音が見え隠れする。

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