1977年のアレックス・チルトンは、リードシンガーを務めたボックス・トップスの「あの娘のレター」のヒットから10年を経て、自身のパワーポップバンド、ビッグ・スターの解散から立ち直っている途中だった。20代半ばだったメンフィス出身の彼は、ニューヨークで自分の運を試し、本作のようなライヴ活動をしていた。ここで聴けるのは、チルトンにとってはまだ傷跡も生々しいビッグ・スター最後の作品『サード(シスター・ラヴァーズ)』に近い。同アルバムに収録された「ナイトタイム」やそれ以前の名曲なども収録されている。

RECOMMENDEDおすすめの記事


MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE