小西康陽のソロ・プロジェクト、PIZZICATO ONEの4年ぶりの新作。前作『11のとても悲しい歌』は海外のシンガーをフィーチャーした洋楽カヴァー集だったが、今回は11人の日本人シンガーを招き、ピチカート・ファイヴの曲を中心にしたセルフカヴァー。音を絞り、静寂も音色のひとつにする研ぎ澄まされたアレンジで原曲のエッセンスを抽出。UA、小泉今日子、西寺郷太、かまやつひろしなど個性豊かなシンガーたち、そして、小西本人の声が生々しく浮かび上がる。その歌と言葉は原曲の魅力をリマスターしたように輝きを増して、胸に沁みいる美しさがある。

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