細野晴臣、林 立夫、鈴木 茂による伝説のバンド、TIN PANを従えて、矢野顕子が歌う。そんなスペシャルなライヴが昨年12月に4都市で行われたが、そのなかから東京公演を2枚組で収録したのが本作だ。40年ものつき合いがある4人だけに演奏の息はピッタリ合っていて、最小限の音でバンドは曲の風景を浮かび上がらせ、そこに自由奔放な歌声が舞う。さらに矢野×細野のデュエットによる「終りの季節」や鈴木×矢野による「氷雨月のスケッチ」など、ファンにはたまらない趣向も。亡き友、大滝詠一への想いも滲ませた歴史的なセッションだ。

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