2014 フォレスト・ヒルズ・ドライヴ

 ノースカロライナ州のラッパーであるJ・コール。ミズーリ州ファーガソンを訪れてマイケル・ブラウン射殺事件に対する正義を求め、ニューヨークで白人警官たちに殺されたエリック・ガーナーのために抗議した彼。しかし、そういった政治熱は本作では見られない。「ファイアー・スクワッド」「ウェット・ドリームズ」といった楽曲で、階級や人種、恋愛関係などについて辛辣に語ってはいるが、そういった洞察も軽率なユーモアのため、価値を下げてしまっている。プロデュースも少々期待外れ。そろそろデモ行進している時のコールを作品でも見てみたい。

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