ズーイー・デシャネルとM.ウォードによるシー&ヒム。彼らの5枚目は、フランク・シナトラやエラ・フィッツジェラルドに代表されるスタンダード曲のカヴァー・アルバム。これまで2人のルーツは60年代ポップだったが、どうやら40、50年代へとシフトしたらしい。ラウンジーな仕上がりは、2人にしては珍しく大胆な試みと言えよう。デシャネルとウォードは、「Unchained Melody」やジョニー・マティスの「It's Not For Me To Say」といった楽曲からメロドラマの部分を削り取り、ジャズやソウルの要素を取り入れて、レトロでキッチュな音に仕上げた。とても魅力的な一枚だ。

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