音響/ノイズ界の雄による、4年ぶりの5作目。ギターの音色をコンピュータで加工して独自のサウンドスケープを作り上げるという手法はこれまでと同じだが、従来よりも“間”に対する感覚が秀逸になった感あり。シンプルでありながら鮮烈な印象を残すあたりはまるで水墨画のようだが、それはこれまでの、デヴィッド・シルヴィアンや坂本龍一らといった東洋的美意識の体現者との共演が影響しているように思われる。この幽玄かつ清廉なサウンド、“ノイズ”というには余りにも美しい。

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