イギー・ポップには、必ずギタリストの獰猛さを引き出す何かがある。イギーはいつもそれをやってきたし、34年ぶりのストゥージズ再結成を記すこの作品でも、それを成し遂げてみせた。バンドの“再結成”には、いつでもウサン臭さがつきまとうものだ。でも、アルバム制作中にもツアーを地道に続けたことで、この作品はまともだし勢いもある。ただ演奏は素晴らしいのだが、曲はそういうわけでもない。要するに、これは「ライヴへ来い!」という告知であって、生で聴くべきバンドなのだ。

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