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ポール・マッカートニー、カニエ・ウェストとのコラボ曲での"Nワード"使用批判を擁護

DANIEL KREPS | 2016/05/26 17:30

| ポール・マッカートニーは、カニエ・ウェストとコラボしたシングル『All Day』でウェストが"Nワード"を使ったことを擁護した。 (Photo by Pascal Le Segretain/Getty Images) |

「すごいレコードだし、サウンド的にも素晴らしい。だけど、かなりの人が「あなたはこんなものに関わっちゃいけない。Nワードが40回も使われているんですよ」って言うんだ」と元ビートルはカニエ・ウェストの2015年のヒット曲について述べた。

ポール・マッカートニーは、最新のインタビューで、カニエ・ウェストがマッカートニーの未使用メロディをサンプリングして、2015年のヒット曲『All Day』を作ったのは、予想もしていなかったし、完成したトラックを聴いてもっと驚いたと明かしている。「すごいレコードだし、サウンド的にも素晴らしい。だけど、かなりの人が「あなたはこんなものに関わっちゃいけない。Nワードが40回も使われているんですよ」って言うんだ」とマッカートニーは、ラジオ4の『Mastertapes』の収録で語っている(Radio Times誌より)。
(※Nワード:黒人に対する差別表現と見なされる「nigger」)

『All Day』はリアーナとのコラボ作品『FourFiveSeconds』と同じセッションの中から生まれた。マッカートニーはインタビューで、元々、1969年にパブロ・ピカソの作品『Man With a Guitar』にインスパイアされて生まれたメロディをウェストに口笛で聴かせたことについて話している。マッカートニーはウェストがそのメロディを使うなど思ってもみなかったのだが、数ヶ月後ウェストの曲を受け取ることになった。

「この曲を返してもらったら、『All Day』という名前になっていた。彼は僕のメロディを使っていて、強烈にアーバンなものにしていたんだ。歌詞にはNワードが山ほど使われていたのが可笑しかった。"ショッピングモールに何時間いた?一日中だよ、Nワード"」とマッカートニーは言う。

そもそも露骨な歌詞のため、マッカートニーの周辺には、元ビートルなのだから『All Day』を自分自身から遠ざけるべきだと言う者もいたが、マッカートニーはウェストのこのシングルと彼のNワードの使用を擁護した。

「その手のことについて少々保守的な、オプラ(・ウィンフリー)のような人々に、"黒人だってそうした言葉を使うべきではないのに、あなたがすべきではないでしょう"と言われたよ。それで僕はこう言ったんだ、"そうだね。でも、カニエだぜ!彼はアーバン・ジェネレーションのことを言っていて、そこではその言葉は全く別の意味で使われているんだ"ってね」とマッカートニーは言う。「文脈の問題さ。だから実際、僕自身は歓迎だったけどね。」

『Mastertapes』のインタビューでは、マッカートニーはウェストがiPhoneで彼のボーカルを録音したことも明かしている。「僕はカニエが大好きだし、彼も僕のことが好きだ」とマッカートニーは言う。「彼はモンスターで、凄いモノを考え出すイカれた野郎だから、僕はインスパイアされるんだ。」
Translation by Kise Imai

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