モーターヘッドのレミー・キルミスターが他界 享年70歳:ロックンロールを貫いた人生

DANIEL KREPS | 2015/12/31 00:50

| 癌の発覚からわずか2日後に他界したモーターヘッドのレミー・キルミスター、享年70歳(Photo by Daniel Knighton/WireImage) |

モーターヘッドのシンガー兼ベーシストであり、ヘヴィメタル界を60年間にわたってリードしてきたレミー・キルミスターが、癌の発覚からわずか2日後の12月28日に他界した。

キルミスターはクリスマス・イヴに、70歳の誕生日を迎えたばかりだった。モーターヘッドのフェイスブックページではその訃報を公表するとともに、以下の声明を掲載した。「我々にとってかけがえのない友人だったレミーが、癌との短い闘病生活を経て、今日永遠の眠りについた」

「癌が発覚した12月26日、レミーは自宅で家族と一緒に、近所のバーのザ・レインボーから譲ってもらったお気に入りのアーケードゲームを楽しんでいた」声明は以下のように続く。「あまりの悲しみに、いまだに言葉が見つからずにいる。気持ちの整理がついたら改めて声明を発表するつもりだが、どうか今はモーターヘッドの曲を、ホークウインドの曲を、レミーが残した素晴らしい音楽の数々を爆音で鳴らして欲しい。グラスに酒を注ぎ、レミーという最高の男が人生を謳歌したという事実を、友人たちと共有して欲しい。それが彼の望みのはずだから」

キルミスターの訃報を知ったヘヴィメタル界の重鎮アーティストたちも、ツイッターで次々に追悼の意を表明している。「今日、レミーという最高の友人を失った」オジー・オズボーンはこうツイートした。「彼は戦士であり、偉大なアーティストだった。レミー、次はあの世で会おう」キルミスターは『ママ、アイム・カミング・ホーム』、そしてグラミーを受賞した『ドント・ウォント・トゥ・チェンジ・ザ・ワールド』を収録したオジーの1991年作『ノー・モア・ティアーズ』において、共同制作者としてクレジットされている。

フー・ファイターズはフェイスブックページに以下のコメントを掲載した。「友人であり、偉大なアーティストを失った悲しみに暮れている。レミー、どうか安らかに眠って欲しい。あなたの生きざまはロックンロールそのものだった」コメントにはモーターヘッドの1979年作『オーヴァーキル』収録の『ステイ・クリーン』のライブ・バージョンが添えられている。

キルミスターの死去を真っ先に報じたのは、ラジオパーソナリティのエディー・トランクだった。「悲しいお知らせがあります。レミー・キルミスターがたった今永眠しました。享年70歳でした。真のロックスターだった彼の冥福を祈ります」アンスラックスのスコット・イアンは次のように語っている。「彼は思い描いた人生を実現し、そして謳歌した。モーターヘッドは真のロックバンドであり、レミーはその象徴だった」イアンはローリングストーン誌に寄せたコメントを次のように括っている。「彼は私の友人であり、そしてヒーローだった」

キッスのポール・スタンリーはこう述べた。「レミーがこの世を去った。公に語ったことはなかったが、彼は俺にとって唯一無二の、ものすごく大きな存在だった。レミーよ、安らかに眠ってくれ」また、マーク・ラネガンは以下のようにツイートしている。「レミー、どうか安らかに。エース・オブ・スペーズ・ツアーでモーターヘッドをヤキマ・スピードウェイで観た時から、俺の人生は変わった。言葉にならない悲しみを覚えている」

昨年健康面で様々な問題が発覚したキルミスターは、それに伴い幾つかの公演を延期していた。2013年からはペースメーカーを使用しており、昨年には血腫が発見されていた。40年間にわたるアルコールの大量摂取とハードな生活にもかかわらず、『エース・オブ・スペーズ』で知られるバンドは、最新作『バッド・マジック』を引っさげて精力的にライブ活動を続けていた。今年に入ってからはレミーの背中の痛みや持病の高山病を理由に、公演の延期が続いていた。
Translation by Masaaki Yoshida

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