竹内まりやとTM NETWORKのデビュー作、時代によって左右されるポップ・ミュージック

田家秀樹

音楽評論家・田家秀樹が毎月一つのテーマを設定し毎週放送してきた「J-POP LEGEND FORUM」が10年目を迎えた2023年4月、「J-POP LEGEND CAFE」として生まれ変わりリスタート。1カ月1特集という従来のスタイルに捕らわれず自由な特集形式で表舞台だけでなく舞台裏や市井の存在までさまざまな日本の音楽界の伝説的な存在に迫る。

2024年4月の特集は、「新生活応援 周年アーティストのデビュー・アルバム」。今年記念の周年イヤーを迎える人たちがどんなデビューをしたのか、デビュー・アルバムではどんな音楽をやっていたのか、どんなことを歌っていたのかを渡り掘り下げていく。

田家:こんばんは。FM COCOLO「J-POP LEGEND CAFE」マスター・田家秀樹です。今流れているのは今日の1曲目、竹内まりやさんの「突然の贈りもの」。1978年11月発売のデビュー・アルバム『BEGINNING』からお聴きいただいています。今日の1曲目はこの曲です。オリジナルは1978年9月に出た大貫妙子さんのアルバム『MIGNONNE』の中の曲ですね。大貫妙子さん、いつか特集しなければいけないと思いながら今に至っておりますが。まりやさんは大貫さんのファンだったんですね。



突然の贈りもの / 竹内まりや

今週は今年40周年と45周年を迎えるアーティストのデビュー・アルバム。2組の中の少し先輩、45周年が竹内まりやさんです。正確に言うとアルバム『BEGINNING』もシングル『戻っておいで私の時間』も1978年に出た。去年が45周年なのですが、今年の3月31日、45周年特設サイトがオープンしました。目下、周年イヤー、今年は周年イヤーとして過ごす。だとしたら、この番組が取り上げるのも当然ということで、1組目は竹内まりやさん。もう1組が40周年、後輩に当たるのがTM NETWORKですね。1984年4月21日、シングル『金曜日のライオン』、アルバム『RAINBOW RAINBOW』でデビューしました。小室哲哉さん、宇都宮隆さん、木根尚登さん。デビュー以来、メンバーチェンジがない不動の3人ですね。シンセサイザーやコンピューターを使ったダンス・ミュージックのパイオニア。彼らがどんなデビューだったのか。まず、デビュー・シングル「金曜日のライオン」をお聴きいただきます。アルバム・バージョンです。

Rolling Stone Japan 編集部

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