テイト・マクレー、カナダのZ世代スターが語るTikTokセンセーションと次なるヒット

Photo by BAETH

 
世界累計再生回数が5億回を記録した「greedy」で一躍ワールドワイド・ポップスターに昇り詰めたテイト・マクレー(Tate McRae)。今年11月にはカナダ人女性アーティストとして初の快挙となるBillboard Global 200チャート1位を獲得し、12月8日に自身2作目となる最新アルバム『Think Later』をリリースしたばかりの彼女が、同作からのシングル「exes」制作の舞台裏やSNSプラットフォームとの付き合い方について語る。


今年9月にリリースされたテイト・マクレーのシングル「greedy」は、9日連続でSpotifyの音楽チャート「トップ50―グローバル」の1位に輝いた。あなたなら、そんなスマッシュヒットの次にどんな手を打つ?



「greedy」と同じくらい共感度の高い楽曲を世に放つこと。それが、テイト・マクレーが出した答えだった。それも、前作のような成功を予感させる、キャッチーなコーラスを添えて。タイトルは「exes」。世界的ヒットメーカーとして知られる、ワンリパブリックのライアン・テダーをプロデューサーに迎えた最新シングルは、2ndアルバム『THINK LATER』への前奏曲として11月に先行配信された。「exes」は、強気で大胆な性格の持ち主——そうした性格が裏目に出ることがあるとしても——に贈られたアンセム的な楽曲である。

「『exes』は、アルバム制作の最終日に書いたものなんです。一か八かの大勝負のような感じで、30分で書き上げ、90分以内にレコーディングを終えました」とマクレーは言った。「頭のなかに残っていたアルバムへの想いをすべて注ぎきった感じです」。



「exes」のメロディは軽快でポップだが、その歌詞は辛辣で、ずうずうしいまでに堂々としている。“元カレたちにキスを、あなたを裏切ったことはわかってる/少しだけ混乱していて、少しだけ自己中心的、私たちは結婚してるわけじゃないし、30歳でもない”と歌う現在20歳(7月1日生まれ)のマクレーは、自身の楽曲の多くがそうであるように、「exes」も数多くの個人的な体験の混合物であると明かした。そのなかには、大ヒットをねらって誇張したり脚色したりしたものもあるのだが。

ブレイク以来、元カレの誰かが連絡してきたことはあるのか?と質問すると、マクレーは「特定の人のことを歌ってるって、いつもみんな憶測するんですよね」と笑いながら答え、次のように続けた。「私は、いろんな経験を歌にしていますから(すべてが元カレに関わることだと思われるのは)変な感じです。私自身の体験と照らし合わせても、すべてが100%事実というわけではないのです」

Translated by Shoko Natori

 
 
 
 

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