そして次は「恋愛」をテーマにしたゾーンへ。「おとぎ話」、「Kawaii」、「不思議な国のアリス」、そして最新アルバム収録の「青い春」と、出会いから別れまでを描いた4部作を展開。自身の失恋経験から書いた「青い春」を歌う前には「やっぱり僕は病むより歌にしないとダメなんですよ」とこぼし、「僕は音楽を作っているときに、完成したときに、音楽しかないんだなって思っちゃう」という言葉も。最後は《もう一度だけ「ごめんね ありがとう」って伝えたいよ それだけ》の歌詞を「ほんまごめん 愛してる」と変えてアカペラで歌った。
最後は、最新で最高のedhiii boiを見せつける「GALAXY」で締めくくった。この頃には、小学生から大人までが集まったフロアの熱狂がものすごい状態に。歓声はみるみる大きくなり、いろんな言葉が飛び交っている。それはこの熱狂の渦がこの先さらに大きくなっていくことを確信させるものだった。
edhiii boi(PHOTO BY : SATOSHI HATA)アンコールに呼ばれたedhiii boiは、自身のキャラクターが描かれたTシャツに着替えて登場。1曲目に歌われたのは「StAR」。オートチューンを使わずに剥き出しの声で、ひとりの夜に溢れてくる言葉にならない感情を紡ぐこの曲は、SoundCloudでしか発表されていないものの、リスナーの心の奥深くにまで刺さっている。「宇宙」を挟んで、「アンコールって普通だと面白くないなと思って、今日はスペシャルなスペシャルなスペシャルなステージを持ってきたんですよ」と言うと、BMSGのロゴと自分の名前が刻まれた黒いパーカーを着用。準備されていたのは「118」〜「The Moon in the WEST」〜「Nightmare」〜「New Chapter」〜「Anytime, Anywhere」〜「14th Syndrome」〜「Brave Generation -BMSG United Remix-」をつないだ特別メドレーだった。そして名残惜しそうな表情を見せつつ、感謝の気持ちを丁寧に伝えた上で、「大変なときは僕の曲を聴いて心を癒してもらえたらいいなと思っています。つらいな、しんどいなと思うとき、心にお花を添えられるような曲を最後に持ってきました」と語って、「Flower」を届けた。
圧倒的なスター性を見せつけながら、一人ひとりが生活の中で抱えるしんどさにも共感し、自分も同じように強くなれないときがあることを偽りなく伝えるのがedhiii boiだ。様々なボーカリゼーションを操りながら、自信も、その裏にある不安も、かっこつける様も、かっこつかない様も、友情も、恋愛も、すべて音楽の中でリアルに表現する。ニューアルバム『満身創意』は《頭からつま先まで 誰も真似できないって》という言葉から始まるが、日々の経験から得た感情を全身の肉体を使ってアウトプットしているからこそ、「edhiii boi」という表現は誰も真似できないものになっている。タイトル『満身創意』の通り、これからもedhiii boiは傷も痛みも創作に昇華して突き進んでいくことを予感させる1stワンマンライブだった。
テキスト:矢島由佳子
<ライブ情報>edhiii boi 1st ONEMAN LIVE ”満身創意”追加公演2024年1月26日(金)duo MUSIC EXCHANGE(東京・渋谷)
開場18:00 / 開演19:00
チケット:前売り ¥6000(税込、オールスタンディング、整理番号有り、ドリンク代別途必要)
※未就学児入場不可、小学生以上チケット必要
B-Town先行抽選販売中
https://bmsg.shop/pages/b-townB-Townご入会はこちら
https://bmsg.shop/pages/b-town一般抽選販売:12/21(木)~12/24(日)
https://e-ticketbook.com/edhiiiboi-add/2311-tb/一般発売:2024/1/6(土)10:00
Instagram:
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