2022年のサマーソニックはコロナ感染により直前での出演キャンセル。そして今年、東京・PACIFIC STAGEのヘッドライナーとして登場したKANDANIEL（カンダニエル）は、その美しい歌声を存分に聴かせてくれたのだった。8月9日には日本語歌唱曲「Supernova (Japanese Version)」を配信リリース。秋に予定されているという2ndEPについても聞いてみた。【写真を見る】サマソニでのKANGDANIELのライブー2022年の日本ツアーから始まり、アジア、ヨーロッパ、アメリカを回ったワールドツアーですが、感想を聞かせてください。とても幸せでした。ステージでパフォーマンスをする人には様々な経験が一番重要だと思います。その経験が音楽的なインスピレーションとなって表現される時もあるし、コンセプトとして昇華される時もありますから、まずそこから大事なことを学べたし、そして世界のいろんなところにいるファンたちと会って「こんなところでも私を知ってくれているの？ 私の音楽を好きでいてくれるの？」と思えて、そういうのがすごくうれしかったです。
Photo by Mitsuru Nishimuraー国ごとにオーディエンスからのフィードバックや会場の雰囲気も違いましたか？どの国もライブ文化が本当に違いました。韓国では普通コンサートではお酒が販売されません。海外ではそもそもコンサート会場にバーもあるし、ファンやリスナーも気楽に来て、ライブを観ながらお酒を飲んだりしていて、そういうところがよかったです。本当に私の音楽を楽しんでくれているんだな、私のパフォーマンスやステージがこの人たちの余暇の時間に溶け込める一つの要素になったんだな、と思えてすごくよかったです。
Photo by 笹森健一ーあなた自身、昨年のサマソニの一件もありましたが、パンデミックはアーティストのあなたにどんな影響を与えましたか？パンデミックの期間に考えたアルバムについてのアイデアが今でもたくさん残っています。自分自身を見つめなおす時間をたくさん持つようになり、音楽についての勉強をたくさんしました。“コロナ前後”と表現するのなら、もちろんコロナ後がよりいいですし、いまはまずライブができるるということにすごく感謝しています。
ー今回リリースされたシングル「Supernova (Japanese Version)」の歌詞もその時期に？パンデミックが落ち着き始めた頃に書きました。ライブで私が見せたい姿、私が他のスターたちのライブを観ながら感じたことを（歌詞で）表現したかったです。
ーファンの人たちに「こういう風に見てもらいたい」と客観的に考えることは大事だと思いますか？もちろんです。ファンたちは私以外の他のアーティストも好きでいるんだということをよく考えています。私の曲だけ聴いているわけではないだろう、と。音楽をマーケットだとすると、何か一つのものを気に入ったとしても、次には他のものを買うかもしれないじゃないですか。そんななかで私だけの特別なものを見せられるように努力しています。
ーいま伸ばそうとしているスキルは？全部です。やればやるほど、自分のパフォーマンスをモニタリングするほど、「この時ああすればよかったのに」ということを毎回のように考えている気がします。そのおかげで、ファンの皆さんも毎回のライブのたびに「新しい」と言ってくれていると思います。
ー韓国盤のアルバムでは若手アーティストとよくコラボレーションしてますよね。有名でなくとも、いい音楽を発表していたり自分の個性を持っている人たちと、私がその人たちに合わせながら音楽について挑戦してみることが楽しいからだと思います。
ー最近は誰に注目していますか？親交のあるimaseですね。彼のファルセットはとても個性的で魅力があります。どの曲もソフト・ポップという感じですが、心地よいビートに歌声が乗っかっていて、すごくユニークで良いです。
ー11月には日本での新しいEPが予定されているとか。もうちょっと早く出したかったです。いろいろなスケジュールが重なって遅くなってしまいましたが、日本での1st EP（『JOY RIDE』）の曲が、私はとてもとても好きなんです。今回も日本のファンに気に入ってもらえるようないい曲をやりたいです。
Photo by Mitsuru NishimuraTranslated by Daichi Yamamoto
「Supernova (Japanese Version)」KANGDANIEL（カンダニエル）ワーナーミュージック・ジャパン
配信中
https://kangdanieljp.lnk.to/SupernovaJPPu 
