妻を殺害し保険金で愛人と豪遊、狩猟界で有名な歯科医が終身刑に 米

猛獣狩りのハンターで、ピッツバーグ界隈で歯科医を営むラリー・ルドルフ被告、妻ビアンカさん殺害で終身刑を言い渡される(LARRY RUDOLPH/FACEBOOK)

2016年にハンティング旅行先のザンビアで妻ビアンカさんを殺害し、有罪判決を受けたローレンス・ルドルフ被告は、余生を米連邦刑務所で過ごすことになった。また700万ドル相当の罰金も支払うことになる。

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8月21日(月)、アメリカ司法省はルドルフ被告の量刑判決を公表した。殺人罪での終身刑に加え、複数の保険会社に詐欺を働いた余罪でも懲役20年が科せられた。また賠償金として480万ドル、罰金200万ドル、その上200ドルの追徴金も支払わなければならない。

「今回の結果から、どんなに金や地位や権力があろうとも、犯した罪の責任は必ず追及されることが明らかになりました」と、コール・フィネガン連邦検事は声明を発表した。「本日正義が果たされたことは、決して偶然ではありません。正義という大義に尽力してきた公職員の献身のたまものです。今日の結果を導いてくれた検事、職員、捜査官に感謝します」。

ローリングストーン誌が入手した声明の中で、被告弁護団のデヴィッド・O・マーカス氏、マーゴット・モス氏、ローレン・ドイル氏は量刑判決に反論し、控訴の意向を明らかにした。「ラリーは無実です。奥様を殺してなどいません。この件に関しては控訴するつもりです。我々には明るい材料がいくつもあります」。

ローリングストーン誌が昨年報じたように、ルドルフ被告は猛獣狩りの世界では知られた存在で、サファリクラブ・インターナショナルの会長も務めている。2016年にはハンティング旅行でビアンカさんとザンビアで訪れていたが、帰国を前に荷造り中、ビアンカさんが散弾銃で撃たれて死亡した。被告は当時浴室におり、ビアンカさんが銃を旅行カバンに収納していたところ銃が暴発した、と主張していた。

だが検察は、ルドルフ被告が妻を殺害しただけでなく、事前に殺害を計画していたと主張。被告が500万ドル近い保険金を手に入れ、その金で長年の愛人ロリ・ミリロン被告豪勢な生活を送っていたとも主張した。

ルドルフ被告とミリロン被告は2021年に逮捕され、ルドルフ被告は殺人罪と郵便詐欺罪で、ミリロン被告は殺人共犯罪、司法妨害罪、2件の偽証罪で有罪判決を受けた。すでにミリロン被告には連邦刑務所で懲役17年の刑が言い渡されている。

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from Rolling Stone US

Akiko Kato

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