Rockon Social Club、東京初上陸となった熱狂のZepp Haneda公演

Rockon Social Club

伝説的復活を果たした男闘呼組メンバーを中心としたRockon Social Clubが2023年3月からスタートした全国5大都市を回るZeppツアー「Rockon Social Club Secret Party」。千秋楽となった4月8日(土)のZepp Haneda公演オフィシャルレポートを掲載する。

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3月より福岡、大阪、名古屋、札幌と桜前線よりも一足早く日本各地を賑わせてきた「Tokyo Records Presents Rockon Social Club Secret Party」も、Zepp Haneda2デイズを残すのみとなった。各地で熱狂を巻き起こしているPartyはSNSなどを通じてあっという間に拡散、東京に至る頃にはもはや全然“Secret”ではなくなっていたのだが、その瞬間その場所で何が起こるかわからない――それがライブというものだ。


成田商事

全員揃いのビジネススーツにきっちりネクタイを締めて現れたのは、成田商事のメンバーの4人だ。挨拶がわりの1曲目は「Hello! Hello!」。真っ直ぐすぎるロックナンバーが大歓声と合わさって会場を揺らしていく。続く「フィフティーズ☆ブギウギ」では、長い道のりを傷だらけで歩んできた者にしか表現できない歌の世界がステージだとより一層リアルに感じられた。

メンバー紹介では、“会社”になぞらえてこんな風にコールされた。「技術担当・青山英樹(Dr)、出向社員・Devin Kinoshita(Key)、制作担当・寺岡呼人(Ba)。そして、社長・成田昭次」

社長と紹介された成田は、「社長だけど実は一番下っ端です」と笑う。「でもそういう会社っていいところが多いんです」。

痛快なロックンロール「社員募集中」では、社員であるファン、オーディエンスとのコール&レスポンスで盛り上げ、ラストは「ボストンバッグ」。昨年10月にリリースしたミニアルバムのタイトルチューンだ。疾走感の中に溢れんばかりの情熱が迸る楽曲は、オーディエンス一人ひとりの想いを乗せて会場を駆け巡った。


Little Black Dress

ギタリストMoeが加入し、新しくユニット体制となったLittle Black Dress初披露の場ともなった今回のツアー。各地でのライブを重ねて、一段とグルーヴに磨きをかけたような印象だった。シティポップとロックが融合した「リスキードライブ」、叙情系歌謡ロックとでも言うべき「チクショー飛行」の2曲では、Ryoの艶のあるヴォーカルとMoeのハードなギターが一つに溶け合い、Little Black Dressの音楽を奏でていた。

「今日は PARTY だよね? PARTYのつもりで来てるよね? みんなで一緒にPARTYしない?」と呼びかけて始まったのは「PARTY」。サポートで入った原口彩香(Ba)のベースのイントロから極太のロックナンバーが放たれる。「皆さんがこうして音楽で笑顔になっているということは、皆さんの笑顔にも救われている人がいるということです。その笑顔を宝物に一歩一歩幸せな日々を目指してがんばりましょう」。ラストに披露したのは「猫じゃらし」。微妙な心情を繊細に表現するバラードだ。演奏した4曲、全て新曲という攻めたセットリストで臨んだ新生Little Black Dress、今後彼女たちがどんな音楽を生み出すのか楽しみだ。

Rolling Stone Japan 編集部

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