ASH DA HERO、Zepp DiverCityで大歓声と共に作ったロックンロール

「歓声があるのとないのとでは、全然、違うね。本当に泣きそうになるもんね、マジで。改めてライブは生き物だなと思っています。集まってくれた一人ひとりの歌声が重なってこそ、俺たちのロックンロールは完成するんだと思った」

そんな言葉から始まったのは「Judgement」。曲に合わせて叫び、飛び跳ね、さらなる生命力でギラついていくオーディエンス。「エゴイスト」ではDhalsimの合図で全員がその場に座り、ASHのカウントダウンで一斉にジャンプ。喜びと高揚感と興奮が炸裂する一体感がここにある。さらにライブが進む中で、ASHは新たな始まりとなったこの夜を何度も何度も祝った。

「信じていれば、こんな夜にちゃんと辿り着けるんだ。コロナ禍になって表現する場所が制限された俺たちの光になってくれたのは、まぎれもなく集まってくれた一人ひとり。そう、みんなじゃなく、あなたです。ありがとう」

ライブ後半になるにつれ、フロアから生まれる歌も歓声もどんどん大きなものに。それがでっかいハーモニーとなって会場に響き渡っていった。それを体感しながら、Dhalsimは嬉し涙を流し、Satoは最高の笑顔を見せ続け、WANIとNarukazeはさらに冴えわたるプレイを轟かせる。ASHは歌でも言葉でもメッセージし続けていった。

「君たちの声があって俺たちも生かしてもらえてるんだ。よく頑張った、よく辿り着いてくれた。ありがとう。これから先の未来、いろんな夜があると思うんだ。うまくいかない、信じてたものがちょっと違ったとか。いろんなことがあると思うけど、こういう夜もあるってことを忘れないでほしい。こんな素敵な夜があるから、どうか、きついと思ったときは今日のことを思い出して、乗り越えて、また笑顔で会いに来てください。俺たちはここで待ってます」

こうしてライブは感動のエンディングに向かっていった。コロナ禍のままであれば、そのままライブはエンディングだったのかもしれない。しかし声出し解禁となった今夜からのASH DA HEROは違う。威勢のいいライブバンドとしての幕開けである。「世界をぶん殴れ」で盛り上がったと思えば、オーディエンスのアンコールに答えて「Judgement」を叩きつけた。この勢いを持って、ASH DA HEROはセカンド・アルバムのレコーディング、さらにリリースに合わせた怒涛のロング・ツアーへ突入する予定だ。



TEXT by 長谷川幸信

セットリスト
1. Merry Go Round
2. DAIDARA
3. 自分革命
4. New Revolution
5. Avengers
6. Dead or Alive
7. WARAWARA
8. Stigma (NEW)
9. 新世界 (NEW)
10. Judgement
11. DJソロ~ エゴイスト
12. YELLOW FEVER DANCE
13. 反抗声明
14. 白昼夢 (NEW)
15. Rain on the roof
16. レーゾンデートル
17. Just do it
18. Remember
19. PARADE
20. 最強のエンドロール
21. 世界をぶん殴れ
EC1. Judgement



<ライブ情報>

ASH DA HERO LIVE TOUR 2023-2024
2023年9月23日(土祝) 千葉LOOK【千葉】
2023年9月24日(日) F.A.D YOKOHAMA【神奈川】
2023年10月15日(日) cube garden【北海道】
2023年10月21日(土) HIROSHIMA CAVE-BE【広島】
2023年10月22日(日) DRUM Be-1【福岡】
2023年11月3日(金祝) GOLD CREEK【石川】
2023年11月5日(日) SENDAI CLUB JUNK BOX【宮城】
2023年11月11日(土) HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2【栃木】
2023年11月12日(日) HEAVEN'S ROCK さいたま新都心VJ-3【埼玉】
2023年11月18日(土) WStudioRED【愛媛】
2023年11月19日(日)TAKAMATSU MONSTER【香川】
2023年11月25日(土) LIVE ROXY SHIZUOKA【静岡】
2023年12月8日(金) BIGCAT【大阪】
2023年12月9日(土) ダイアモンドホール【愛知】
TOUR FINAL
2024年1月8日(月祝) Zepp DiverCity(TOKYO)【東京】

チケット代 ¥5000円(税込 / スタンディングのみ整理番号有 / ドリンク代別)

ASH DA HERO Official HP:https://ashdahero.com/

Rolling Stone Japan 編集部

Tag:

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE