ジェイ・チョウ(周杰倫)、中華圏歌手で初のグローバルランキング1位を獲得

ジェイ・チョウ(周杰倫)

ジェイ・チョウ(周杰倫)のアルバム『Greatest Works of Arts』が、3月28日にIFPI(国際レコード産業連盟)が発表した2022年の「グローバルアルバムセールスランキングトップ10」で世界1位を獲得した。

先日IFPIが発表した「2022グローバルアーティストランキングトップ10」でも9位にランクインしたジェイ・チョウ。同ランキングは、2022年のフィジカルアルバム(CDとLPを含む)とデジタルアルバムのグローバルセールスの合算に基づいたランキングとなっており、ジェイ・チョウは昨年7月にリリースしたアルバム『Greatest Works of Arts』がダントツでの第1位の売り上げとなった。過去5年間で1位になったアーティストは、2021年のアデル、2020年のBTS、2019年の嵐、2018年の『The Greatest Showman OST』、2017年のエド・シーランとなっている。

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「グローバルアルバムセールスランキングトップ10」での快挙は、チャート史上初めて中国語のアルバムがトップ10に入っただけではなく、ジェイ・チョウが中華圏で初めて1位を獲得した歌手となり、中華圏の音楽シーンに偉大な歴史を作った事になる。

IFPIは、今回特別に「Greatest Works of Arts」のアルバムジャケットをトロフィーに刻印し、それをジェイ・チュウに授与。ジェイ・チュウは「ジェイ・チョウという名前は欧米の方にとって、ハリウッド映画『グリーン・ホーネット』の加藤、韓国の方にとって、『Secret』の監督兼俳優、日本の方にとって、『イニシャルD』の俳優、Netflix番組『周遊記』のマジシャンかもしれないが、本業は音楽クリエーターです。2000年のデビュー以来、ずっと応援してくださるファンの皆様に感謝しております。この国境なき世界で、中国語の音楽がグローバルの1位になれたこと、本当にうれしく思っています! この1位はみなさんのものです! 私の音楽は世代や流行を超えていくという証拠になりました。実際、音楽はマジックと同じく、国境はありません! 私の楽曲の歌詞の意味をわかってもらえれば、より深い感動が得られると思います。将来、私の音楽に色々な言葉を入れるチャレンジをするかもしれません。より多くの人が言語の壁を超えて音楽を楽しんでほしい、そして、より多くの人が私の音楽を理解してほしいと思います」と語っている。

1位のトロフィーをジェイ・チョウに贈呈した、IFPI最高責任者CEO Frances Mooreは、「ジェイ・チョウさんが2022年にリリースされた15枚目のアルバム『Greatest Works of Arts』の素晴らしい成績を表彰するために、IFPIがグローバルアルバムセールランキングの賞を贈呈します。20年以上にわたる彼の輝かしいキャリアは、彼の真の独特な才能と、世界中のファンと築いてきた深い友情の証です」とコメントした。

2003年に既にTIME誌は彼を「New King of Asian Pop」と称賛し、デビュー以来、常に主要な音楽賞を総なめにし、「チョウスタイル音楽」は中華圏の音楽シーンに揺るがない功績を築いた。しかし、ジェイ・チョウはこれまでの成績に満足せず、映画出演や監督としても活躍するなど、様々な分野を精力的に探求し、2007年には自身が脚本・監督・主演を務める映画『Secret』が公開され、様々の映画賞も獲得、映像でもその才能を発揮した。ハリウッドで『グリーン・ホーネット』と『Now You See Me2』という2作品に出演し、出演する映画の音楽も手掛けている。「ヌンチャク」という曲は「グリーン・ホーネット」のエンディング曲でもある。

デビュー以来、ジェイ・チョウはアルバム全体の作曲と制作を担当しており、『Greatest Works of Arts』はジェイ・チョウの15枚目のアルバムであり、芸術的要素を音楽に融合し、MVは世界中で撮影され、アルバムに国際的な視点をもたらした。本作の世界的な成功により、ジェイ・チョウも中国語音楽も世界に広がるだろう。

Jay Chou Instagram https://www.instagram.com/jaychou/

Rolling Stone Japan 編集部

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