ヒップホップ界を代表する3人組、デ・ラ・ソウルのトゥルーゴイが54歳で死去 

2019年6月22日、カリフォルニア州マウンテンビューのショアライン・アンフィシアターでパフォーマンスを行うデ・ラ・ソウルのトゥルーゴイ(Photo by MIIKKA SKAFFARI/GETTY IMAGES)

ラップ界を代表する3人組、デ・ラ・ソウルのメンバーのひとり、トゥルーゴイが死去した。

ラップ界を代表する3人組、デ・ラ・ソウルのメンバーのひとり、デヴィッド"トゥルーゴイ・ザ・ダヴ" ジョリクール(DAVID "TRUGOY THE Dove" Jolicoeur)が、死去したことをローリングストーン誌が確認した。AllHipHop誌が最初に報じた。トゥルーゴイは、54歳だった。死因は明らかにされていない。最近トゥルーゴイは、「デイヴ(Dave)」という名前で活動しており、プラグ・ツー(Plug Two)という名前でも知られていた。近年は、うっ血性心不全との闘いを公にしており、デ・ラ・ソウルの「Royalty Capes」ビデオの中で、トゥルーゴイは体調不良のためにパフォーマンスから遠ざかっていたことを語っていた。

「ステージに戻る準備はできているんだ。それが恋しいんだ。旅が好きなんだ。仲間と一緒にいるのが好きだし、それを取り戻したいんだ」。

デ・ラ・ソウルは、先週行われたグラミー賞のヒップホップ・トリビュート・パフォーマンスに出演したが、トゥルーゴイはメンバーの仲間たちとステージに上がらなかった。

今年初めにデ・ラ・ソウルは、2023年3月3日に彼らの初期アルバム6枚をストリーミング・サービスに解禁することを発表。2010年代後半にトミーボーイ・レコードと2年にわたる争奪戦を繰り広げていたが、2021年8月に原盤権を含む権利を手にした。来月には『スリー・フィート・ハイ・アンド・ライジング』を含む、4タイトルの再リリースが決定しており、『Mosaic Thump』、『AOI: Bionix』をストリーミングサービスに配信する。

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デ・ラ・ソウルは、ポス、トゥルーゴイ、メイスの3人からなる2MC/1DJのヒップホップユニット。1989年に彼らの大傑作とも言われる『スリー・フィート・ハイ・アンド・ライジング』でデビュー。同世代のジャングル・ブラザーズ、ア・トライブ・コールド・クエストらとネイティブ・タン一派として活動し、ヒップホップニュースクール時代の幕開けとして知られている。当時のヒップホップの主流であった「ゴールドのチェーン」や「銃」などの世界観ではなく、ジャズ、ファンク、ディスコなど、様々なジャンルの音楽をサンプリングした等身大のサウンドで新たなムーヴメントを牽引した。日本でも人気を博し、2016年10月、ニュー・アルバム『アンド・ザ・アノニマス・ノーバディ』の発売を記念し、当時約3年ぶりにビルボードライブ東京にてデ・ラ・ソウル単独の来日公演を行った。

From Rolling Stone US.


Translated and Edit by Rolling Stone Japan

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