NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDが語る、12年ぶりのアルバム、NITROの表現を司るもの

NITRO MICROPHONE UNDERGROUND

オリジナルメンバーであったS-WORDが2020年1月に脱退し、7人での新体制となったNITRO MICROPHONE UNDERGROUND(以下、NITRO)が、約12年ぶりとなるニューアルバム『SE7EN』を昨年12月に突如リリースした。先行シングルとして発表されていた「FIRE」、「Choose One」、「ケモノミチ」などを含む全10曲のフルアルバムは、相変わらずな尖ったスタンスを貫きながら、確実に進化した今のNITROがダイレクトに詰め込まれた素晴らしい作品となった。

【動画を見る】NITRO MICROPHONE UNDERGROUND「ケモノミチ」ミュージックビデオ

今回のインタビューではMACKA-CHIN、DELI、XBS、BIGZAMの4人に集まっていただき、アルバム『SE7EN』の制作の舞台裏から今の彼らの姿勢やグループ内の変化、そして来月、2月8日に渋谷・Spotify 0-EASTにて開催されるアルバム『SE7EN』のリリースライブについても語ってもらった。

―まず、今回のアルバム『SE7EN』の制作がどのように始まったのかを聞きたいんですが、2019年にグループとしての活動を再開した時には、すでにアルバムを作るっていう話はあったんでしょうか?

BIGZAM そうっすね。

DELI なんか作ろうみたいな話にはなってたけど、実際あの頃に制作したものは今のアルバムには入ってないですね。

―では、具体的に『SE7EN』はどのように始まったんでしょうか?

XBS 多分、去年の春ぐらいじゃないですかね?

DELI ダラダラとやってて、「そろそろどうすんの?」みたいな話になって。

XBS 配信シングルで「ナンカナイノカヨ」とか「ALGO」とか出てて。その流れで「アルバムとしてパッケージしよう」っていう話になった気がします。

NITRO MICROPHONE UNDERGROUND「歩くTOKYO」
※活動再開後のオフィシャルシングル第1弾



―トラックに関して、今回、結構攻めてるように感じたんですけど、そういう意識はありました?

DELI いつも攻めてるつもりなんですけど(笑)。

BIGZAM でも、そんな攻めてるのばっかっすかね?

―特に「ALGO」とか「FIRE」、「ナンカナイノカヨ」とかのシングル曲は結構攻めた感があるかなと。逆にDJ WATARAIプロデュースの「ケモノミチ」はオーソドックスな感じでしたけど。

DELI 単純に格好良いからやってみようって使ったトラックがちょっと攻めてる感が強いから、そうなってるだけで。攻めようって攻めたわけではないと思うんですけど。逆に「ケモノミチ」はこういう感じのでみたいにトラックを依頼して。



MACKA-CHIN 今回は結構投げやりっていうか適当ですよ。プロデューサーにもらったトラックを超放置しちゃったり。ASIAN STARがフックを歌ってる曲とか、本人に断りもなくアルバムに入ってないみたいな。

DELI そんなのあったっけ?!

BIGZAM 曲名はちょっと忘れましたけど、ありましたね。

―今回、S-WORDが抜けて初の7人体制でのアルバムとなったわけですが、何か変化っていうのはありました?

DELI どうなんだろ? 俺はそんなに大きくは変わってないと思う。ただ、今後、7人でライブをやることを考えたら、「7人の曲があったほうがいいよね」みたいな話はあったかも。アルバムのタイトルも『SE7EN』なわけだし。最初っからコンセプチュアルにやったわけじゃないけど、7人でやることを想定して作った曲もあると思いますよ。

―ちなみに今回のアルバムの10曲中、7人全員の曲って何曲ぐらいあります?

BIGZAM 「ALGO」、「歩くTOKYO」、「FIRE」、「On the corner」の4曲ですね。

―「On the corner」みたいなレゲエの曲ってNITROとしては初です?

MACKA-CHIN NITROはレゲエの現場ではよく遊んでたけど、レゲエの曲はやってないと思って提案して。実は今回のアルバムは、みんなそれぞれ仲良いプロデューサーにオファーして、1曲ずつ持ち寄って。持ってきた人がイニシアチブ取って、1曲まとめ上げるみたいなのをしていて。



―それはどういった経緯で?

MACKA-CHIN さっきも言ったように、トラックをもらったまま途中で終わっている曲がいっぱいあって。フックで止まっちゃたりとか、「これ一人しか歌ってないし、やめる?」みたいな曲とか結構あって。それだと何も進まないから、みんなでプロデューサーを持ち寄ろうみたいな。だから、俺も知らないプロデューサーいたもんね。BIGZAMが連れてきた二人とか。

BIGZAM DJ MARZとLO$CATっすね。DJ MARZは昔、俺がLAにいた時によくLAに来てたやつで。その後もインスタで連絡を取ってたんだけど、久々に再会したので話を振って。LO$CATもLAに住んでたことがあって、その時は会ったことなかったけど、三茶とかで繋がって、実はDABOくんとも知り合いで。

MACKA-CHIN 俺が持ち込んだのが「ナンカナイノカヨ」のNUMBと「On the corner」で。MaL(PART2STYLE)に「ニュールーツみたいな感じのレゲエを」って、3曲ぐらいもらって。そこから1曲選んで、俺がイニシアチブ取ってるんで、「じゃあド頭、自分から行きます!」みたいな感じで、ワンバース目を入れて。「FIRE」はSUIKENがタイプライターからトラックを貰ってきたから、SUIKENが一番最初に歌って、フックもあいつが仕切ってる。SUIKENが主導の曲とか、昔のNITROでは考えられないし、結構レアじゃない?とか思う。







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