10歳の少年、銃で母親の頭を打ち抜いた理由 米

FOTOEVENTIS/GETTY IMAGES/ISTOCKPHOTO

VRヘッドセットが原因で、米・ウィスコンシン州ミルウォーキーの10歳の少年が母親を至近距離で撃って死亡さた罪に問われている。2022年11月21日午前7時ごろ、ウィスコンシン州の住宅で10歳の息子に母親が射殺された。

【動画を見る】惨劇の舞台となった少年の家

少年は成人として第1級故殺罪で起訴されており、最大で懲役60年が求刑される可能性もある。先ごろ公開された刑事告発状により、殺害のおぞましい詳細と、少年の暴力歴や問題のある行動が明るみになった。ローリングストーン誌では少年の年齢をふまえ、被告人の実名を明かすことは避ける。また裁判所記録には母親の名前が書かれていないことから、母親も匿名で記載する。

起訴状によれば、少年は当初警察に対し、銃に指をかけて振り回していたところ「暴発した」と語っていた。2度目の取り調べでは、11月21日朝の出来事について言い分を変え、前夜に母親の鍵束――銃の収納箱の鍵も含まれていた――を取ったと語った。その日の朝、少年はふだんなら6時30分まで寝ているところを、母親から6時に起こされたため、怒って銃を取りに行ったそうだ。警察には、Amazonでほしいものを買ってもらえなかったとも語っている。少年は母親が洗濯をしている地下へ行き、銃を撃つ構えをして、両手で母親に狙いを定めた。左目をつむり、発砲した。「母親を怖がらせようと」壁を撃つつもりだったが、母親が自分の前に歩いてきたため、弾は約3フィートから母親の顔に命中した。検視解剖の結果によれば、弾丸は母親の目に当たって脳を貫通し、頭蓋骨から肉片とともに飛び出した。

少年は母親を撃った後、クローゼットに銃をしまい、2階に上がって26歳の姉を起こしたと警察に語った。少年は母親が死んでいるようだと姉に伝え、遺体を発見した姉が911に通報した。隣人は44歳の母親について「優しくて」「気のいいご婦人」だったと語り、その日の朝に隣から叫び声が聞こえたと語った。「口論かなにかだと思いました」と、隣人は地元TV局WISNに語った。「でも叫び声は――おかしいと感じるでしょう」

Akiko Kato

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE