ASKAが語る、デイヴィッド・フォスターへの想い、音楽制作における変わらぬ美学

海外公演も視野に

―今回のアルバムでもASKAさんの歌そのものにも引き込まれましたが、アルバムを通して、ご自身の歌に関してはどんな評価をなさっていますか?

昔からエモーショナルなものを求めていたと思うんです。それはこれからも変わりませんし、やっと思うように歌えてきている気がします。

―ASKAさんのレベルでも?

サウンドと歌詞とメロディと歌って、もう全部が繋がっていて、それをより求めるようになって、より敏感になってレコーディングしているので、ハードルは高くなっているだろうと思いますが、何一つ落としたくないと思っていて、全部拾い上げて、ちゃんとやりたいなと思っています。

―ちなみに、「太陽と埃の中で」「PRIDE」は歌い直してみての発見はありましたか?

やっぱり出来上がったばかりの曲って、若くて、新鮮で、インパクトがあるでしょうけど、歌いづらいものです。でもステージで長いこと歌っていると、自分が歌えるポイントっていうのがわかってきます。それを今度時間が経って、わかった自分が新たに記録できる、残せるというのがよかったと思います。だから今後も、自分のリメイクは度々やっていこうかなと思っています。

―ここがポイントだと思って歌ったというのは、例えば「太陽と埃の中で」だとどの部分ですか?

それを言葉にするのはちょっと難しいです。抽象的な言い方になってしまうけど、若い頃って、歌うということと、大きな声を出すということと、がなるっていうことの違いもよくわかっていなくて、形になったらOKでした。でも今は、がなってはだめだとわかります。やっぱり歌っていうのは押し引きだと思うので、そこは自分がパフォーマンスしながら、一方でプロデューサー感覚で見ていますから。だから歌のダメ出しも、自分で判断できるので。それは、やってみてわかることです。どこがということではなくて。

―2023年の活動はどんな感じですか?

2023年も忙しくなりそうです。その忙しさの中で、ちゃんと自分が納得できるかですね。仕事は楽しくやりたいですから。楽しいイコール満足、そして成功は一瞬の喜びで、すぐにそれは通過点となる。その積み重ねが音楽活動です。楽しさを失わない。一つ一つの出来事が来年も詰まっていけばいいなと思っています。とにかく楽しむには集中しなきゃいけないですから。そういう1年でありたいですね。

―3月にデイヴィッド・フォスターとライブがありますが、そのあとはツアーですか?

そうですね。国内以外にも、海外公演も考えています。こういう混沌とした国際情勢の中で声をかけていただいているということに、自分の意味を感じています。海外公演は特別じゃない。当たり前です。

<INFORMATION>

TRAVEL&Lush Music presents ASKA&DAVID FOSTER PREMIUM CONCERT 2023

2023年3月16日(木)横浜:ぴあアリーナMM  
18時開場/19時開演
2023年3月19日(日) 西宮:兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
15時45分開場/16時30分開演

出演:ASKA、デイヴィッド・フォスター
ASKAバンド&Get The Classics Strings
来場者特典:Blu-ray『ASKA Premium Symphonic Concert LIVE』(2022年8月6日名古屋公演)
公演サイトURL
https://classics-festival.com/rc/performance/aska%EF%BC%86david-foster-premium-concert-2023/

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